レッスン

藤田光里×上田桃子 スペシャル対談

ドライバーのとっても"ため"になるハナシ(1)

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今シーズン、女子プロゴルフ界を引っ張る2大スターのスペシャル対談が実現。今号の大テーマである「ドライバー」について、根掘り葉掘り聞いてきました。2人のドライバー論、とっても参考になります!
写真=小林司 協力=キャロウェイゴルフ



(右)上田桃子 うえだ・ももこ
1986年6月15日生まれ。161cm。ツアー通算11勝、07年賞金女王。15年はトップ10入り16回、賞金ランク7位と健闘するも未勝利に終わった。16年は優勝、そして07年以来の賞金女王獲得に期待。熊本県出身。かんぽ生命所属。

(左)藤田光里 ふじた・ひかり
1994年9月26日生まれ。165cm。15年フジサンケイレディスクラシック優勝。プロ入り2シーズン目となった15年は初優勝、賞金ランク18位と危なげなくシード権も獲得。16年はさらなる飛躍が期待される。北海道出身。レオパレスリゾート グアム所属。


ドライバーの調子が悪いときのほうが結果は出る?



──アマチュアにとってドライバーにおける一番の悩みは、「曲がること」です。お二人はドライバーが曲がってしまうとき、どう対処されていますか。

上田 まずは修正しようと自分の中で試みますね。それで上手くいかなければキャディに聞いて、それでもダメなら他で頑張ります。悪いなら悪いなりに「何が悪いのか」を認識したうえで、できるだけそうならないように注意しながらプレーします。

藤田 私もそうなんですけど、その日は諦めるというか、ドライバーは仕方ないと割り切るのが早いですね。

上田 そうなんだ。

藤田 はい。修正しようって思って考えてしまうと、変なクセが残ってわけがわからなくなっちゃうんですよね。

上田 じつは私の場合、ドライバーの調子が悪いときの方が、成績がいいことが多いです。調子がいいときはだいたい結果が悪い。

藤田 それわかります。私も去年優勝(15年フジサンケイレディス)したときは、ショットがバラバラでした。




──それには何か理由があるのでしょうか?

上田 たぶん、やれることの中で全力を尽くそうとしているからだと思います。ある意味「諦める」じゃないですけど、ダメなことを受け入れながら他で頑張る。その分、集中力が増しているんだと思う。調子がいいときはどうしても攻めてしまうし、ミスしたときのリスクが大きいんですよね。

藤田 私もショットが悪いときの方が集中力は高まっているのかなって思います。ショットの調子がいいときに、ショートゲームでグリーンを外したりすると、そこからのリカバリーが難しいですね。

上田 それに調子が悪いときの方が、結果的にミスの度合いは小さい。調子がいいときは「ノーケア」な部分が多くて「なんでこんなミスしちゃったんだろう」とか思っちゃいますね。

藤田 桃子さんの後に言うのもあれなんですけど、調子がいいときは自分の力を過信してしまうんですよね。できないこともできると思ってやってしまって…。

上田 うんうん。

藤田 そういうときは「できない」気がしないんですよ。例えば「今日はドライバーの調子がいいから、ショートカットしてみよう!」と思って打つと、木に当たってバーン!みたいな…(笑)

上田 ドライバーが曲がるからといって、スコアが悪くなるということではないんだよね。


ティグラウンドでは人の振り見ず我が振りに集中せよ



──他の人のショットを見て、それに引きずられるということがありますが、プロの場合でもそういったことってあるんでしょうか。

上田 私は他の選手をとくに意識しませんが、「調子良さそうだな」とかは思います。そういう選手ってだいたいテンポがいいんです。だから私もそれに合わせていく。いっしょに回る選手の調子がいいのは好きですね。

藤田 私は「もっと飛ばしてやろう」とか思っていたときもありました。でもあるとき…

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