レッスン
地上最強生命体
武井壮の"百獣の王"ゴルフ
最強への道其の5
2013/1/18 20:38
FW・UTが苦手なら
得意クラブで完ぺきショットを打ってやれ！
そのすべてがスコアアップにつながり、なんびとにも負けない最強ゴルファーになれる！人気絶頂のスーパーアスリート武井壮が真剣指導するゴルフレッスンを、とくとご覧ください！
［編集部］今月はＦＷとＵＴの上達法ですが、この番手がうまく打てないという 人は多いですよね。
武井 クラブが長いうえにロフトが立っている。それだけでも扱いづらいのに、地ベタのボールを直接ヒットしなくてはいけませんからね。
――早速、うまく打つ方法を・・・。アレ？ 武井さん、ＦＷとＵＴがキャディバッグに入っていませんが？
武井 ボクのセッティングはずっとこれだけど。ＦＷとＵＴはむずかしいから、むかしから使わないようにしているんですよ。
――え！？ それじゃ今月のレッスンはどうするんですか？
武井 その答えがボクのセッティングにあるんですよ。苦手なクラブをなぜあえて使うのか？ 苦手よりマシなクラブで打てば、スコアを大きく崩しませんよね。
――ＦＷやＵＴは使うなってことですか？ そんな答えでは武井理論の指導法を期待している読者が納得しないと思うんですが・・・。
武井 まあそう結論を焦らないでください。この選択には「苦手を考えるな、得意を考えろ」というメッセージがこめられているんですよ。
――上達したいゴルファーは「苦手を得意に変えたい」と思っているものですけどねー。
武井 いやいや、そこがちょっと違うんです。たとえば、ボクは十種競技をはじめて２年間で日本チャンピオンになりましたが、投てき種目がずっと苦手だったんです。
――武井さんは、カラダが決して大きくはないですからね。
武井 当時の十種競技は、投てきが強い選手が日本代表になっていたため、投てき種目をガンバれば強い選手になれるって風潮がありました。でも十種のうち７種目は100、400、1500メートル走、ハードル、幅飛び、高跳び、棒高跳びで、どれも走るのが速くなると高得点が獲れる。
――十種目中７つで高い得点が獲れたら、自然に総合得点が伸びますね。
武井 でしょ。速く走ることが得意なボクに勝てるわけがない。勝つためには苦手を捨てて、得意なものを伸ばせばよかったんですよ。この十種目中７種目っていうのは、ゴルフに共通する点がありますね。
――陸上競技とゴルフが？
武井 いや、配分です。クラブの使用頻度ですが、パターを除くとウッド系は３割、ウエッジを含めたアイアンは７割くらい。ＦＷ、ＵＴにかぎれば１割未満じゃないですか。
――たしかに。使用頻度でいったらＦＷ、ＵＴはごくわずかですね。
武井 あまり使わないクラブを一生懸命練習するより、使用頻度が高いクラブの腕を磨いたほうが、スコアはよくなるものでしょ。
――それはもっともな意見ですが、それってなんかカッコ悪くないですか？ 消極的っていうか、最初からあきらめているみたいで。
武井 ティショットでもドライバーを持たないとカッコ悪いってよくいうけど、タイガー・ウッズが２アイアンでティショットするのを見て「カッコいいー！」とかいうわけでしょ。
――はい。フェアウェイのど真ん中をとらえて、カッコいいですよね。
武井 それって確実な結果を残すからカッコよくなるんです。パー５やパー４のティショットは、普通はドライバーかもしれないけど、結果がＯＢや林に打ったら途端カッコ悪くなっちゃうものなんですよ。
――つまりは、ＦＷやＵＴが苦手ならアイアンで打てってことですね。
武井 ７番アイアンでオッケー。完ぺきなショットを打ったら、１００ヤード以内のアプローチをビシッと寄せてパーやバーディを獲る。こういうのがうまくいくと、同伴競技者から「クレバー」とか「ワザ師」とかいわれて褒められちゃうんだから。
――せめて、５番や６番アイアンじゃダメですか？
武井 ダメ！ 刻みは７番で十分なんですよ。ボクも試したことがありますが、７番アイアンとパターの２本だけでラウンドしてみてください。確実なショットだけを重ねていくと、70台でまわれちゃいますよ。
――それができそうでなかなかできないんですよね・・・。
武井 常識とされていることから一度、目をそらして違ったことをやってみる。それができるかできないか。できたものだけが最強へと進んでいけるんです！
次回――最強ゴルファー、アイツの倒し方を教えてやる！
※武井壮の衣装は、ゴルフ場の許可をとったうえで、メディア出演用の衣装で撮影しています。
得意クラブで完ぺきショットを打ってやれ！
そのすべてがスコアアップにつながり、なんびとにも負けない最強ゴルファーになれる！人気絶頂のスーパーアスリート武井壮が真剣指導するゴルフレッスンを、とくとご覧ください！
［編集部］今月はＦＷとＵＴの上達法ですが、この番手がうまく打てないという 人は多いですよね。
武井 クラブが長いうえにロフトが立っている。それだけでも扱いづらいのに、地ベタのボールを直接ヒットしなくてはいけませんからね。
――早速、うまく打つ方法を・・・。アレ？ 武井さん、ＦＷとＵＴがキャディバッグに入っていませんが？
武井 ボクのセッティングはずっとこれだけど。ＦＷとＵＴはむずかしいから、むかしから使わないようにしているんですよ。
――え！？ それじゃ今月のレッスンはどうするんですか？
武井 その答えがボクのセッティングにあるんですよ。苦手なクラブをなぜあえて使うのか？ 苦手よりマシなクラブで打てば、スコアを大きく崩しませんよね。
――ＦＷやＵＴは使うなってことですか？ そんな答えでは武井理論の指導法を期待している読者が納得しないと思うんですが・・・。
武井 まあそう結論を焦らないでください。この選択には「苦手を考えるな、得意を考えろ」というメッセージがこめられているんですよ。
――上達したいゴルファーは「苦手を得意に変えたい」と思っているものですけどねー。
武井 いやいや、そこがちょっと違うんです。たとえば、ボクは十種競技をはじめて２年間で日本チャンピオンになりましたが、投てき種目がずっと苦手だったんです。
――武井さんは、カラダが決して大きくはないですからね。
武井 当時の十種競技は、投てきが強い選手が日本代表になっていたため、投てき種目をガンバれば強い選手になれるって風潮がありました。でも十種のうち７種目は100、400、1500メートル走、ハードル、幅飛び、高跳び、棒高跳びで、どれも走るのが速くなると高得点が獲れる。
――十種目中７つで高い得点が獲れたら、自然に総合得点が伸びますね。
武井 でしょ。速く走ることが得意なボクに勝てるわけがない。勝つためには苦手を捨てて、得意なものを伸ばせばよかったんですよ。この十種目中７種目っていうのは、ゴルフに共通する点がありますね。
――陸上競技とゴルフが？
武井 いや、配分です。クラブの使用頻度ですが、パターを除くとウッド系は３割、ウエッジを含めたアイアンは７割くらい。ＦＷ、ＵＴにかぎれば１割未満じゃないですか。
――たしかに。使用頻度でいったらＦＷ、ＵＴはごくわずかですね。
武井 あまり使わないクラブを一生懸命練習するより、使用頻度が高いクラブの腕を磨いたほうが、スコアはよくなるものでしょ。
――それはもっともな意見ですが、それってなんかカッコ悪くないですか？ 消極的っていうか、最初からあきらめているみたいで。
武井 ティショットでもドライバーを持たないとカッコ悪いってよくいうけど、タイガー・ウッズが２アイアンでティショットするのを見て「カッコいいー！」とかいうわけでしょ。
――はい。フェアウェイのど真ん中をとらえて、カッコいいですよね。
武井 それって確実な結果を残すからカッコよくなるんです。パー５やパー４のティショットは、普通はドライバーかもしれないけど、結果がＯＢや林に打ったら途端カッコ悪くなっちゃうものなんですよ。
――つまりは、ＦＷやＵＴが苦手ならアイアンで打てってことですね。
武井 ７番アイアンでオッケー。完ぺきなショットを打ったら、１００ヤード以内のアプローチをビシッと寄せてパーやバーディを獲る。こういうのがうまくいくと、同伴競技者から「クレバー」とか「ワザ師」とかいわれて褒められちゃうんだから。
――せめて、５番や６番アイアンじゃダメですか？
武井 ダメ！ 刻みは７番で十分なんですよ。ボクも試したことがありますが、７番アイアンとパターの２本だけでラウンドしてみてください。確実なショットだけを重ねていくと、70台でまわれちゃいますよ。
――それができそうでなかなかできないんですよね・・・。
武井 常識とされていることから一度、目をそらして違ったことをやってみる。それができるかできないか。できたものだけが最強へと進んでいけるんです！
次回――最強ゴルファー、アイツの倒し方を教えてやる！
※武井壮の衣装は、ゴルフ場の許可をとったうえで、メディア出演用の衣装で撮影しています。
