多芸な才女がスパでリフレッシュ！
倉田珠里亜のフワッと上げるアプローチ

写真＝小林 司／協力＝レオパレスリゾートスパ

Julia Kurata
くらた・じゅりあ―1993年7月14日生まれ、21歳。167cm。B型。13年プロ入り（85期生）。奈良県出身。フリー。


　学生までは芸能志望で、ミュージカル女優として活動していた異色の経歴をもつ。ハリウッド女優ジュリア・ロバーツの大ファンの母がつけた名前のとおり女優の道を進むつもりだったが、「小さいころから続けていたスポーツも楽しかったので」とスポーツ選手になることを選択。幼少から水泳、空手、バレーボールと豊富なスポーツ経験をもち、ゴルフをはじめたのは中学からと遅め。テレビで"さくらゴルフアカデミー"の存在を知り、奈良から単身、鹿児島にあった全寮制のアカデミーに入校した。

　ゴルフでも非凡なセンスを発揮し、はじめて1カ月目の初ラウンドのスコアは119。半年後には100を切り、高校生になると自己ベストの67をたたき出した。はじめから飛んでいたというドライバーは、高1で270ヤード。渡邉彩香や城間絵梨など、若手のなかでは無類の飛ばし屋といわれる選手とも引けをとらないほどで、パー5を2オンすることもしばしば。

　ところが、高2の冬に1カ月間寝たきりになる大ケガをしてしまい、体重も筋力も大幅に落ちて飛距離ダウン。「復帰したときには180ヤードくらいしか飛ばなくてショックでした…。でも、一番飛んでいたころは隣のホールまで曲がることもありましたが、いまは徐々に飛距離が戻りつつ方向性もよくなってきたので、まさにケガの功名ですね(笑)」と、得意のドライバーに磨きがかかってきた。その証拠に13年のプロテストは、当時すでにツアー1勝をあげていた成田美寿々や、のちにメジャー大会で初優勝を飾る鈴木愛を抑え、トップ合格をはたす。

　いつもニコニコ明るい笑顔が印象的だが、性格を自己分析すると「気が強くないのが短所かも？もっと気が強くなりたいです。長所は緊張しないところですかね」。ミュージカルの舞台を経験しているだけに舞台度胸がある。

　現在の趣味は、試合や練習の合間に行うアクセサリーづくり。これがかなりのクオリティで、デザインも加工も仕上がりもプロ級といっても過言ではないほど。スポーツ万能で手先も器用。珠里亜ちゃんのマルチな才能には、本当におどろかされるばかりだ。










手先を使って拾い上げるとフワッと上がってピタッと寄る



ノーコックからインパクト後にすくい上げて打つ

　ピアスやネックレス、リングなどアクセサリーづくりを趣味にしてから、プロ仲間や友だちから「手先がすごく器用だねっ」とよくほめられます。そんなわたしが、アプローチのワザをレッスンしますね。

　いろいろな状況が訪れるアプローチは、多彩な寄せワザが必要です。手先を使ってはダメ!　とよくいわれますが、たとえばバンカー越えやピンがすぐ目の前、砲台グリーンで手前の傾斜がきついときは、手や手首など手先を使って打つピッチショットが有効です。

　フェースを開いてハンドレイトに構えたら、スイングのポイントはふたつ。ひとつは…