連載コラム


東京オリンピックの会場がなぜ埼玉、しかもパブリックコースじゃない!?

2013/11/18 21:00

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 ハロー、エブリバディ。祝・東京オリンピック開催。なんたって、タケ小山はオリンピックの申し子。前回東京オリンピックが開催された昭和39年生まれだからね。7年後の開催時には54歳。選手としての出場も挑戦したいけど、世界ランキングが条件じゃちとキビシイ。解説者としての出場を目指します。で、さっそく解説。

 最初から異論になっちゃうんだけど、なぜ会場が霞ヶ関カンツリー倶楽部に決定したんだか。たしかに、過去何度も国際試合の会場にもなり、距離、観客収容も申しぶんなし。最大の魅力は名門というブランド力だ。 

 でもちょっと考えてみてほしい。会場が東京じゃなくて埼玉だっちゅーの。オリンピックはある意味お祭り。世界各国から選手や観客が集まるせっかくのチャンスに、東京の活気ある街並みや摩天楼を楽しんでほしいじゃない。東京の選手村にいるツアープロに銀座ですれ違った、なんて、想像するだけでもワクワクしない? なのに、選手たちが会場近くのホテルに滞在したとしたらそんな想像も楽しめない。

 東京には、若洲ゴルフリンクスだって昭和の森ゴルフコースだってある。それぞれ18ホールしかないけれど、女子と男子が別会場でなにが悪いのか。ギャラリーやメディアのいるスペースがないなら改修すればいい。まだ7年もあるんだから。オリンピックの予算が5000億以上あるといわれているけど、どのくらいゴルフに使われるのか? 埼玉の公益法人のエクスクルーシブ(閉鎖的)なゴルフ場に金かけるなら、東京都の、しかもだれでもまわれるパブリックコースに金かけてほしいね。だいたい、霞ヶ関はだれもがプレーできるわけじゃない。オリンピックが終わったあと、ほとんどのゴルファーがプレーできないなんて、こんな悲しい話、ないと思いません?


家庭からの生ごみなどの廃棄物による埋立地を整備してつくられた「若洲ゴルフリンクス」。散水は工業用水、エネルギーは太陽熱を使用。銀座からもほど近く、まさに東京を象徴するコースだ

「あのときのタイガーはここまで飛ばした」とか「日本が金メダルを手中にしたのはこのホール」なんていいながらプレーしたいと思いませんか? オリンピック開催コースでのプレーが、旅行者たちの目的のひとつになれば、経済効果も期待できる。ゴルフ未経験者がテレビで見て「ここに行ってみたい。ゴルフをはじめようかな」なんて思うかもしれないのに、プレーできないなんて。

 会場をもし再考できるのなら、現存するコースに手を加えるのもよし、新しくコースをつくり上げるのもよし。大切なのは後世の日本のゴルファーへ聖地を、歴史に残るコースとともに伝承していくこと。それができるチャンスじゃないかな。2020年を期に日本のゴルフを変える意気込みで取り組みたいね。

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