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ジョーダン・スピースの世界一のワザ 解説&レッスン

ジョーダン・スピースに学ぶアプローチテク(1)

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楽々パーセーブ!大タタキのピンチを回避!アプローチはスコアメイクに欠かせない1打です。上達すれば、ベストスコアも平均ストロークも格段にアップする「寄せ上達」のコツを大特集!まずは、世界一のショートゲームの名手ジョーダン・スピースの寄せワザからご覧ください!
写真=田辺安啓、平岡純、小林司/協力=木更津ゴルフ倶楽部


レッスン解説

タケ小山 たけ・こやま
本名、小山武明(こやま・たけあき)。1964年生まれ。テレビ解説やラジオ番組などでマルチに活躍中。渡米経験を買われ、米ツアーの解説も多く、海外のゴルフ事情や選手に詳しい。


ジョーダン・スピース Jordan Spieth
1993年7月27日生まれ。185cm、84kg。全米ジュニアアマ2勝、全米オープンローアマなどの実績を携え、2012年にプロ転向。翌年には10代にしてツアー初勝利。2015年はマスターズ、全米オープンを制し、一躍世界のトップに躍り出た。テキサス州出身。


王者スピースの寄せは超シンプル!


余計なスピンを入れないピッチ&ランが大基本!



難しいことはせずにほとんどの寄せがピッチ&ラン!



 余計な小細工をせずに、基本的なことを忠実にやる。これが、ジョーダン・スピースのアプローチの印象です。

 ロブショットの達人フィル・ミケルソンや、スピンアプローチの名手タイガー・ウッズのような「テクニシャン」という感じはしませんが、あえて難しい打ち方はせず、ピッチ&ランで足を使って寄せていくスタイルなので、結果が安定するし、結構チップインも多い。上げすぎず、余計なスピンを入れず「トン、コロコロ〜」と寄せる。だからどんな芝にも対応できるし、プレッシャーのかかる場面でも強い。アマチュアにとって、いい手本になるのは間違いありませんね。(小山)

▲傑出したテクニシャンではないが、余計なことはいっさいしない堅実派。ピッチ&ラン主体なのでチップインも多い



安定感を上げたいならランを使って寄せる!


▲段のすぐ上にピンが切ってある場合は、下からコロがし上げ、ピンが奥の場合も手前に落としてコロがして寄せる。広い面に落とし、余計なスピンをかけず足を使うシンプルアプローチ。




アプローチのポイント



左右5対5の構えだから普通に振ればうまく打てる




基本のピッチ&ランは、ニュートラルに左右5対5の体重配分で立つ。中心に軸を感じ、その軸を傾けずにスイングするので、再現性が高い。スイング中の余計な動きを排除し、インパクトではアドレスを再現してロフトなりの角度でボールをとらえる。


ヒザの角度が変わらないからロフトどおりに打てる




アドレス時の両ヒザの角度を保ったまま振ると、軸や前傾角、インパクトロフトが安定する。一定のコロがりのボールを打つためには大切な要素だ。ヒザが伸びてしまうと手元が浮き上がって、ロフトが変わり距離がバラついてしまう。


フェースを返さずに振るとラインが出て素直にコロがる






ボール位置はほぼ真ん中、スタンスもスクエアでスイング中のフェースの開閉が少ないのも特徴。ニュートラルに構え、フェースローテーションも少ないので必要以上に球が飛びすぎることがなく、ラインを出してカップを狙っていける。

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