レッスン


アン・ソンジュのスイング
つかまえながら真っすぐ打てるベタ足スイング

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手元とクラブが引っぱり合うと加速力が落ちない

 フィニッシュの手前でヘッドが頭のうしろにくるまで、右カカトが上がらないベタ足スイング。これがアン選手の最大の特徴です。ベタ足だと、手元とクラブが引っぱり合うカタチをつくれる。そのメリットは、最大限の加速のなかでボールをつかまえながら、低く真っすぐ打ち出せることです。

 もうひとつの特徴は、ハーフウェイバックからクラブをタテに上げていくところ。物体は落ちるときに、高さ・重さ・重力による「位置エネルギー」が発生します。ヘッドが高い位置にあるほどこのエネルギーが増え、ヘッドの加速力につながるわけです。アン選手のようにシャフトを寝かさずに、立てるようにしてヘッドを高い位置に上げると、ダウンスイングでのパワーを増幅させることができるのです。効率よく飛ばすためのテクニックです。(石井)


連続写真で解説




▲ヘッドを高い位置へと上げていくがカラダの回転は止まっていない。両腕も胸の正面に収まっている





▲バックスイングと同じくクラブをタテに下ろし、物体が落ちるエネルギーでパワーを増幅させる







▲ここではじめて右カカトが上がりクラブが減速する。加速時間の長さは秀逸。スピードとパワーをフルに発揮している





アン・ソンジュのスイングを連続写真でチェック!


アン・ソンジュの2014年ギア
イメージだけでボールが曲げられる操作性のいいクラブを選択


 技術力の高いアン選手は、打ち方を大きく変えなくても球筋の打ち分けができます。たとえば、ドローを打ちたいときに、スタンスをクローズにしたりヘッドを大きくターンさせたりしなくても、イメージだけでボールを曲げられる操作性のいいクラブを使用しています。4、5Iのロングアイアンはキャビティにしていますが、これも曲げたいときに曲げられる操作性を重要視した、やさしすぎないモデルにしています。(関)



アン・ソンジュ Sun-Ju Ahn
1987年8月31日生まれ。160cm。B型。14年富士通レディース優勝など5勝をあげ3度目の賞金女王を獲得(1億5307万5741円)。ツアー18勝。韓国出身。モスフードサービス所属。

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