プロはみんなもっている!わたしのテッパン距離
女子プロに50ヤードから10ヤードまでで一番自信のある距離を聞いたら、もっとも多かった答えは50ヤード! その理由は一番練習している距離だから。10ヤードと答えた原も「50ヤードの練習量は多いけどもっと近いほうが確実。それにアプローチ練習場で一番練習している距離は10ヤードなんで」と、やはり練習量の豊富な距離が“テッパン距離”になるようだ。
いつもの練習場の絵を思い浮かべて打つと失敗しない
練習では、絶対的な自信のある“テッパン距離”をつくりましょう。その距離を何ヤードにするかは、行きつけの練習場によります。たとえば、上の写真のような練習場なら、50ヤードの看板の真下にキャリーで運ぶ練習をたくさんする。すると、コースで同じ、または近い距離が残ったときに練習場の絵を思い浮かべれば、失敗しない、いいイメージで打てます。
また、正確な距離感は22ページで説明したように「その距離に合った構え」が必要です。もし50ヤードがテッパン距離なら、構えを変えて打つ30ヤード以内にも、練習量の多い「第2テッパン」をつくってください。
気持ちよく振って飛んだ距離がテッパン
ホーム練習場に30ヤードと50ヤードの看板があるとき、どちらをテッパン距離にするかは、気持ちよく振れる振り幅で打った飛距離で決める。もしその距離が50ヤードに近いなら、あなたのテッパン距離は50ヤードです。なにも考えずにスムーズに振れる振り幅ほど、ミスをしにくくなるので、テッパン距離をラクにつくれます。
人それぞれに振りやすい振り幅がある。気持ちよく振れる振り幅で出た距離に近い看板のほうが、距離感を簡単に合わせやすい
タテだけでなくヨコの距離も鍛えるのが目的
看板をキャリーで狙うと、実際の飛距離は看板までの距離をオーバーします。この練習はタテ(距離感)だけでなく、ヨコ(方向性)の距離を鍛えるのが目的。ショットやパットはスパットを意識しますが、アプローチではスパットと同じ役割をはたす「落としどころ」の意識をもちにくい。この練習法は、その落としどころを正確にとらえられるという効果があるのです。
看板を狙うと方向性もよくなる。落としどころを狙って、そこにキャリーさせる技術が身につく
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