9ホールのマッチプレーがスタート!今月は前半5ホールの結果をお伝えするとともに、対決を振り返るトークセッションも同時にお楽しみください。
武井 今日はお越しいただきありがとうございます。なにかしらすごい武器をもっているプロをリクエストしたところ、担当編集者はボクが飛ばし屋相手だと調子が狂うみたいな疑心をもってるようで、あえて飛ばし屋にお願いしたようです。たしかに飛びますねー。飛距離はどのくらいですか?
高島 260ヤードくらいです。
武井 それにしてもスイングが美しい。とても絵になります。
高島 ありがとうございます。シーズン前で本調子ではなかったのですが…。
武井 ボクも完全な練習不足に加え、いま、ちょっとショットを見失ってまして…。ドライバーの調子がとくに悪いです。ゴルフって、練習が大事ですよね。もっと練習しておけば出る球がわかるので、コースに出たときに「このホールだったら、あの感じで打てばあそこに行くな」っていう基準ができるじゃないですか。
高島 できますね。
武井 その基準があれば、完ぺきじゃなくてもうまく組み立てられる。ところが、練習不足だから想定外の球が出てしまう。それがすごく気持ち悪くて。気持ち悪いといえば、高島プロも、いい球を打っているのになんか表情が冴えませんでしたよね。
高島 今日は、気持ちよく打てた球が1球もなかったですね。調整段階っていうのもあるんですが、ドライバーはかれこれ1年くらい悩んでいます。得意クラブもドライバーですが、苦手クラブもドライバーなんですよ(笑)。一時はどんなに練習してもうまくいかないときがあって「この練習にはなんの意味があるんだろう…」と、悩み落ち込んでゴルフが嫌になったこともあります。
武井 最近もですか?
高島 はい…。これまではどんなに悪くても、次の試合や次の目標に向けて気持ちをうまく整理することができたんですけど。一番悪いときは次の試合が怖くて「またダメなんじゃないか」「もうここから抜け出せないんじゃないかと」思うほどでした。練習ではいいんですよ。でも試合になると、グチャグチャになっちゃう。
武井 なるほど。ボクの悩みと似ている気がします。ボクのゴルフのレベルなんて、プロには到底及ばないからおこがましいんだけど、いまの悩みを聞くと、なにをやったらいいかがわからない状態。正しいことがはっきり見えていないなかで努力しているから、努力が積み重ならない。コースに出てもこれまでの練習でもやってきたことができないから「あれは正しくなかったんじゃないか」と思ってしまう。練習に信頼がおけないから、練習をする意味が見出せないないんですね。
高島 原因はメンタルでも技術的なことでもあると思うんですが、それでも今年は改善の兆しが見えてきているので、あとはがっつりトレーニングをして、体力不足という不安要素を消そうと思います。
武井 ゴルフはむずかしいよね。ボクはいろんなスポーツをやってきましたが、トレーニングでもメンタルでも悩んだことがなかった。どんなスポーツでも、こうやれば結果が上がるからこれだけやっておこう!っていう強い軸がすぐ見つかったし、本当にそれだけをやればスムーズに伸びて、陸上では2年半で十種競技の日本チャンピオンになれたし、野球や格闘技もすぐにうまくなれた。でも、ゴルフに関してはフィジカルが上がればよくなるかといえば、まったくではないけど、じつはそれほどでもない。では、技術練習をたくさんしたらスコアがよくなるかといえば、それも100%ではない。
高島 そうなんですよね…。
武井 ゴルフってこれをやっていればよくなるっていうのがいっぱいあるけど、人によってスイングもタイミングも違うわけだから、だれかに聞いてそのとおりにやっても必ずよくなるものじゃないですよね。
高島 はい。むかしはもっと飛んでいたんですよ。最近のわたしは、人から見ても自分でも振れていないって感じていて。日々向上していくには、基本的なことの積み重ねが大事になりますよね?
武井 昨年末に石川遼くんのキャンプ(ゴルフ合宿)に参加して、どんな練習をするのか体験したんですが、いままでやってた練習とは全然違って、えっこんなことしかやらないんだ! とショックを受けました。
高島 どんな練習ですか?
武井 それこそ、ドリルみたいなのばっかりやるんですよ。で、普通に振るときはなんもしない。そのドリルで身につけた動きをやるだけで、ボールは自然に真っすぐ飛んでいく感じです。本番と同じショット練習のなかでは、スイングをいじるなんてことはまったくやらないんですよ。
高島 へー。すごいですね。
武井 衝撃的でした!ボクが「クラブってどうやって上げるの?」と遼くんに聞くと…
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