腕の振り戻しがうまいファウラー、ヘッドを真っすぐ走らせるスピース
アマチュアも取り入れたいふたりの個性
マキロイ、松山のふたりに比べると、両者とも個性的なスイングです。
まずファウラーは、腕の振り戻しが非常に鋭いことが特徴のひとつ。マキロイよりさらに低い位置からクラブを下ろし、インパクト前に曲がっていた右ヒジを伸ばしながら振り抜くことで、ヘッドを加速させていきます。また、テークバックでヘッドを意図的にややアウトに上げていますが、この動きで強いフックを防いでいます。
スピースはほかの3人より飛距離は劣りますが、正確性は抜群。体重移動をあまり使わずにその場で回転するタイプなので、クラブ軌道のブレが少ないことが正確性につながっています。もうひとつ、インパクトからフォローを見ると、ヘッドを左に振り抜かず、真っすぐ出していることがわかります。これはいわばロングパットを打つのと同じようなフェースコントロールの感覚。ドライバーでもこの動きができることが、真っすぐ飛ばせるポイントです。(堀尾)
リッキー・ファウラー Rickie FOWLER
1988年12月13日生まれ、26歳。175cm、68kg。昨年のメジャーですべてトップ5入りを記録。祖父が日系2世で「ユタカ」のミドルネームをもつ。カリフォルニア州出身。
リッキー・ファウラーのスイング
▲ややアウトサイドに上げていく
▲トップがかなりフラット
▲右ワキが締まりヘッドが低い位置に下りる
▲ヘッドの動きがとても速い
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リッキー・ファウラーのスイングを連続写真でチェック!
ジョーダン・スピース Jordan SPIETH
1993年7月27日生まれ、21歳。185cm、80kg。弱冠21歳ながら安定感抜群のゴルフを武器に、一躍トッププロの仲間入りをはたす。ショットの正確性は一見の価値あり。テキサス州出身。
ジョーダン・スピースのスイング
▲コックが少なく肩の回転で上げていく
▲体重移動はほとんど使わない
▲その場で回転するのでフィニッシュが安定
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ジョーダン・スピースのスイングを連続写真でチェック!
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