連載コラム

石川勝美-ゴルフ道なき奥の細道

パナソニックオープン

2013/11/18 21:00

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 9月30日午後1時。ワッグル編集長より携帯メールが入った。「原稿よろしくお願いします」。忘れていた。

 毎月、本コラムの締め切りは月末だった。しかしこの日は、遼が出場している米ツアーの入れ替え戦(ウェブドットコムツアー)の最終戦・最終日の放送があった。それを朝6時ごろまで見ていた。その後、娘を学校に送り届け、戻ってから数件の打ち合わせをしていた。そんなわけで、今回は急いで原稿を書く。

 早朝まで見ていた入れ替え戦の結果、(わたしは仕組みをよく理解していないが)遼は来季の出場権を獲得した(らしい)。

 今季から参戦している米ツアー、本人はやる気十分らしいが、わたしは遼には日本を主戦場にしてほしいと思っている。野球のダルビッシュやサッカーの香川が、本場で力を試したいというのと同じであろう。来季は松山英樹君もアメリカを主戦場とするようだ。

 安倍首相が発言した「アンダーコントロール」というフレーズが、最近、巷で使われているが、少なくとも遼は、父親のアンダーコントロール状態ではない。わたしの希望とは別のところで遼の判断は下されることになる。

 それでいい。だがせめて、日本ツアーのことを忘れないでほしい。

パナソニックオープン

 遼の後輩である川村昌弘君がツアー初優勝した。

 わたしは彼の小さいときのゴルフを見たことがある。夜の練習場で、遼と隣り合わせになることがあった。なにかの試合会場でのことだ。

 川村君は非常に自然なスイングだった。遼よりもナチュラルだった。いまも変わらないスイングをする。自分を貫いたスイングだ。わたしと遼が引き上げるとき、彼はまだ練習をしていた。

 さて、このコラムで何度も書いたことではあるが、パナソニックオープンは日本一のトーナメントだと再度いいたい。諸事情があって今年が最後の大会ということになってしまったが、パナソニックオープンを上まわるトーナメントが、いつか日本で開催されることを願う。

東京五輪

 東京で五輪が開催されることは、まずもって喜ばしいかぎりである。60年前とは違う。これを契機にスポーツに価値を見出してほしい。

 暗記一辺倒の点数至上主義で子どもを評価してきた文部科学省にもこの機に反省してほしい。スポーツ、芸術、技術にも価値を置いた教育が必要だと思う。

 五輪におけるゴルフはどうか。野球やサッカー、バスケットボールなど、プロスポーツがメジャーな種目においては、出場選手はアマチュアにかぎったほうがいいと思う。ゴルフもしかり、である。五輪での勝利に、プロ選手としての価値が見いだせない。

 開催コースもどうか。まさかツーグリーンのコースで世界的規模の大会をやるわけにはいかないから、霞ヶ関カンツリークラブは大改造を要するのではないだろうか。しかし、あのコースは赤星四郎、井上誠一がつくった芸術的なコースである。メンバーが改造を承諾するとは思えない。

 さらには、真夏の開催を考えたら、ギャラリーにとって埼玉はありえない。やはりここは太平洋クラブ御殿場コースにするべきではなかったか。

 There is a season under theheaven.

 適材適所、というではないか。開催コースの変更を、いまからでもIOCに要求できないものだろうか。













ゴルフ道なき奥の細道連載第64回
石川遼の父、勝美氏がつづるゴルフツアー転戦エッセイ

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