連載コラム

石川勝美-ゴルフ道なき奥の細道

展望

2014/3/10 21:00

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展望

 新年あけましておめでとうございます。

 今年も石川遼および男女国内トーナメントの応援をよろしくお願いします。

 昨年からはじまったPGAツアー。12月末時点で、遼は成績上位である。目標とするシード権確保まで、あと10位を1回または20位を2回獲れば近いところまで行くだろう。遼に真の力がついたならば、むずかしいことではない。しかし、並みの力ではその1回、2回がむずかしい。

 優勝賞金は1億円を超え、ツアー経歴に順じて高額な年金が付与されるPGAツアーには、世界中から腕自慢が集まってくる。その映像はアメリカはもとより、日本だけにかぎらず世界中に配信される。放映権収入は莫大だ。世界中に配信されるとなれば、日本のような国内放送(それもほとんどが録画中継)のみに比べてスポンサーの広告効果は何倍にも膨らむ。

 であれば、日本のツアーも海外に配信すればいいと考えてみるが、なかなか売れないだろう。放映の権利関係も複雑ではあるが、やはり、試合レベルに問題があるといわざるを得ない。

 ツアー活性化のためになにをすべきかが論じられていて、ファンサービスが強く前面に出されているが、根本的には選手の実力アップ以外にその道はない。選手が努力をしていないとはいえないが、一流のレベルで試合が行われていないのは間違いないのだから、より一層の努力が必要であろう。

 それと、いつもいうことだが、試合の開催コースにも問題がある。コース設定が甘いから現状レベルで20アンダーが出せてしまう。18ホールのうち6ホールは池の絡むようなコースに改造すべきだろう。距離を伸ばすことも必要だが、現実的ではない。フェアウェイバンカーをむずかしくすると一般営業への差しさわりが出るだろうが、ウォーターハザードであればドロップエリアをつくれば済むので、一般ゴルファーのプレーもスムーズに進む。

 グリーンについては、やはり日本のグリーンはアンジュレーションが少ない。どこに乗っても単純なラインになる。そうすると、ピンを狙うショットの精度がそれほど高くなくても通用してしまう。

 コースの改修にはかなりの費用がかかる。コース側の承諾を得るのがむずかしい場合もあるだろう。そうであれば、受け入れてくれるコースに試合会場を変更することである。

 選手としては、もっと海外に出ていくべきだ。アジアンツアーのシードを獲って試合に出てみれば、いいコースはあるだろう。事実、12月に行われたタイチャンピオンシップのアマタカントリークラブは池だらけだ。PGAではQTからのレギュラーツアーへの道はなくなったけれど、以前ですら日本人選手はほとんどPGAのQTを受けていない。

 いま、人々は作り事の番組より、スポーツ番組を欲している。そして、そのスポーツは多様化していて、野球やサッカーですら地上波で放映される時間が少なくなっている。ところが、メジャーリーグやヨーロッパサッカーは人気だ。スポーツの中の本物を欲しているわけだ。

 世界が狭くなって、世界中の一流スポーツをテレビで観戦できる時代だ。まさに、スポーツTPP時代だといっていいだろう。わたしは女子ゴルフの人気についても別の理由で疑問をもつ。もちろん、いまは大盛況であるが。

 真のファンサービスとはなにか。それは、選手が世界で活躍することが第一である。小手先のファンサービスは、その次に位置するものだ。

 年の初めに暗い話題になってしまったが、いわないわけにはいかなかった。

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