連載コラム

石川勝美-ゴルフ道なき奥の細道

いくつかの出来事

2014/9/18 21:00

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いくつかの出来事

プロテスト

 高校3年生の娘、葉子が来年のプロテストを受けると言い出した。

 普通の女子高生なら大学受験となるわけなので、それなりの覚悟があるのだろう。女子のプロテストは、男子と比べてはるかに門は狭い。

 「テスト」について再考したい。

 なんのためにテストは行われるのか? ゴルフの場合、試合でギャラリーの前で最低限のプレーができるかどうかをテストするのだろう。ティショットはフェアウェイに打てるか、バンカーは1回で出せるか、1メートルのパットはちゃんと入るのか。こうしたことが不十分だと、見ているギャラリーや視聴者は楽しめない。そういうプレーヤーを排除するためにテストは行われていると思う。

 この趣旨に、LPGAは合致しているが、男子のプロテストは甘いといわざるをえない。その代わりにQTがあるのだろうが、ならば、テストという名称はやめたほうがいい。

1年8カ月ぶり

 セガサミーカップゴルフトーナメントでの遼の優勝が、1年8カ月ぶりだと聞いて、わたしは「そんなに長い間勝っていなかったのか」と思った。

 遼はこの2年、アメリカを主戦場にしていて、勝てそうなゲームはひとつもなかった。だからわたしは、勝利を意識したことがなかった。数年前までは国内ツアー中心で、「次は勝てるかな」という期待をもちながら1年が過ぎていったものだが……。

 数値的にいって、日本ツアーでの優勝はアメリカの5位相当だろう。でも、優勝によって順位以上のなにかを得ると思う。



五輪会場再考

 2020年の東京五輪のゴルフ会場を再考すべき、という意見が有識者から出ている。もっともな話だ。白紙に戻すべきだ。

 先日、埼玉県のゴルフ場でプレーをしたが、その暑さに閉口した。日本一暑い場所である。いまの日本の暑さは異常だ、35、36度くらいならまだがまんできるが、40度近い。そのゴルフ場に来たのか近隣なのかはわからないが、救急車が走り回っていた。

 東京湾沿いの若洲ゴルフリンクスは、埼玉ほど暑くはならないが、埋め立てやコース改造は必要か。御殿場か軽井沢が適当だろう。そもそも選手村を使う選手はそう多くないと思う。トッププロたちのほとんどは一流ホテルに宿泊するだろう。富士山の見えるゴルフ場、いかがだろうか。

 東京五輪の開催時期は、全英オープンと全米プロにはさまれている。出場辞退者続出とならないためにも、会場選考はいちばんの要である。

高校受験

 末っ子の航が、来年高校を受験する。いまの世の中、高校進学率は100%に迫る。

 航は兄、姉に比べると学業成績がよい。彼の将来は明るいかもしれない。県内には優秀な公立高校があるが、航は高校でもゴルフがやりたいと思っていて、ゴルフ部のある私学を希望しているようだ。

 ゴルフに高校受験、航の半年は忙しいだろう。

追伸

 虫の知らせか、この夏、わたしは遼の祖父母3人を北海道旅行に誘った。

 セガサミーカップの最終日、3人はコースで観戦していた。あとで聞くと、朝から18番グリーン脇のスタンドに座って遼が来るのを待ちつつ、全選手のプレーを観戦したという。

 孫の遼がプロになり、その優勝を現場で見るのは初めてだった。10年前、ジュニアの試合で勝った遼を見届けたときの祖父母と、なんら変わりはなかった。



石川勝美
●いしかわ・かつみ??プロゴルファー石川遼の父。ゴルフ界発展のためのさまざまな提言を発信する。ゴルフをはじめ読書、写真、釣り、旅、競馬、家庭菜園など趣味は多彩。著書に『石川家の子育て』など。1956年生まれ。

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