今野康晴
青木功
有村智恵
「自由落下」を使った切り返しは、男子プロや女子プロ、シニアプロにも共通するテク。クラブより手と腕の移動距離が長くなる切り返しで振り下ろしている
「自由落下」を使ってクラブよりも手を真下へ下ろす
まずは、前のページ(オンプレーンの第一条件)の正面のデータで見た、切り返しでヘッドが大きく下がるメカニズムからレッスンしていきましょう。上の3人のプロの写真はトップと切り返し直後の比較です。3人とも上体、もしくは手がクラブよりも大きく下がっています。これは、高いところにあったものが重力によって下に落ちる「自由落下」を使って切り返しているからです。
「自由落下」は切り返しをスムーズに行い、オンプレーンの入口にスッと入る秘けつ。そのポイントは上半身、とくに手や腕の脱力にあるので、切り返しでのリキみは絶対にNGです。力を入れてクラブを振り下ろすよりも、高く上がった両手を重力にまかせて真下へスッと下げるようにしてください。
リキんで切り返すとヘッドが低い位置に下りてこないので、オンプレーンからはずれてしまう
「自由落下」と「オンプレーン」のマスタードリル
脱力して連続素振りをする
オンプレーンの軌道を簡単に体感したいなら、左に振ったクラブを右へ振り戻し、また左へ振る「連続素振り」がもっとも効果的。クラブの重みにまかせて振ると、自然にオンプレーンになります。このとき脱力しながら振ることを忘れずに。とくにクラブを振り戻す瞬間は必ず力を抜いて切り返すこと。そうすると「自由落下」を使った切り返しもマスターできます。
振りはじめはカラダの動きが悪く軌道がズレていても、連続で振り続けると自然にプレーンがよくなる。切り返しで脱力することを強く意識し、手をスッと下げるように振るとオンプレーンをより素早くマスターできる
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