グリーンまわりのどんな状況からでもピンに寄せるためには球筋の打ち分けが必要だ。これもプロの目線チェックで解決できる。プロコーチ石井忍が解説する。
写真=田中宏幸/協力=日神グループ 平川CC
レッスン=石井忍 いしい・しのぶ
1974年生まれ。ツアープロ時代の経験と鋭い着眼点を生かした指導法で、トッププロからアマチュアまでを上達に導く。千葉県出身。エースゴルフクラブ(千葉市)主宰。
ピッチ&ランのアドレス比較
左腕とクラブが一直線のややオープンスタンスが正解
基本であるピッチ&ランは、アドレスで作ったカタチをインパクトで再現することが重要です。それにはまず、左手とクラブが同調する一直線が作れているかをチェックしましょう。ボールは、軌道の最下点となる右足カカトの内側くらいにセットし、スタンスは狭めて、ややオープンに構えます。
アドレス=インパクト。左腕とクラブを同調させるとインパクトでアドレスの再現ができる
腕とクラブが「Y」の字になるような、左腕とクラブが同調していないカタチだとあらゆるミスが出る
ランニングアプローチのアドレス比較
右ヒジを伸ばし手首に角度をつけない
手首に角度がつくと、インパクトですくい上げる動きが出がち。手打ちにもなりやすいので注意してください。右ヒジを伸ばし、手首も伸ばし気味にして、上半身の回転で振るのが基本。低く打ち出すためにピッチ&ランよりスタンスを狭め、ボールはやや右足寄りにセットしましょう。
ピッチ&ランよりも気持ちスタンスは狭く。フェースは開くとボールが浮いてしまうので注意
ハンドファーストすぎてもミスが出やすい
ロブショット
スタンスを広くとりフェースを「2時」まで開く
ピッチ&ランやランニングより、振り幅が大きくなるロブショットは、スタンスを広くとります。また、フェースの面を広く使いたいので、フェースを開きましょう。ロフトが立った状態でインパクトしないために、ボール位置は左足拇指球の前にセットするのが正解です。
ピッチ&ランよりも気持ちスタンスは狭く。フェースは開くとボールが浮いてしまうので注意
フェースの開き具合は、自分から見て時計の2時くらいが目安
バンカーショット
フェースをやや開き広めのスタンスをとる
砂の抵抗を受けるバンカーショットは、通常のアプローチより振り幅が大きくなるため、スタンスは広めにとります。ボールを少し左足寄りにセットし、フェースは少し開く。ストロンググリップなら、フェースの開きをキープしたまま、インパクトでヘッドを走らせることができます。
アドレスで開いたフェースの角度のままインパクトするイメージをもつ
自分から左手の2~3ナックルが見えるくらいのストロンググリップが有効
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