レッスン

苦手克服集中レッスン 右に曲げたくないティショット

右が林で軽い打ち上げのバンカー越え

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バンカー左端のラインに打とうとしたのに右の林まで曲がっていった。さっきのホールでは真っすぐ打てたのに!出ては困るときに出るスライスの原因とは?それを学べばこんな苦手は克服できる。
構成=長沢潤/協力=ジェイゴルフ霞ヶ浦


土居達郎 どい・たつろう
1976年6月1日生まれ。スポーツコミュニティー市川浦安(sc-iu.com/)で指導。動きのムダをなくし、安定度を高めるレッスンが人気。千葉県出身。



34歳。ゴルフ歴2年。175cm、70kg。月1〜2ラウンドで平均スコアは98。スライスが直ったと思ったら、ヒッカケ連発で再びスライスが出始めた。

鈴木さんのスイング
















▲球を上げようとして手に力が入り早くリリースした結果、カット軌道になっている




苦手なシチュエーション
右は林で軽い打ち上げのバンカー越え



苦手な理由はコレ!
「上げたい」意識が球をつかまえる、腕の動きを消す!

▲カラダは右に傾き、フェースを上に向けて当てる形。このイメージで振った結果、上のインパクトになった



体幹主導ができなくなると腕が暴れ出す

 普段、球をつかまえられている理由は、しっかりと体幹主導で振れていてクラブのつかまえる機能を引き出しているから。しかし「飛ばしたい、つかまえたい」と思うと「上に打ち出す」意識が生まれ、右に必要以上に傾いたり、手に力が入ってしまいます。それだけで体幹と腕がうまく連動しなくなり、自然なつかまえる動きが消えます。すると、手先で操作しようとするのでタイミングが合わず、球が曲がりだすのです。

▲フェースを上に向ければ同時に右を向き、球をコスってしまう



◎軸が動きすぎて振り遅れる

▲飛ばそうとしてカラダを動かしすぎるのも同様。腕が連動せず、球をつかまえる動きをしなくなり振り遅れのスライスになる



◎右を避けようと引っぱり込む

▲「右に打ってはいけない」状況で、クラブを左に引っぱり込もうとして手を使うため、やはりつかまえる動きが消えてしまう





苦手克服のポイント
腕をねじる必須の動きを意識してつくる

腕は伸びるときの自然なねじれを使うだけでOK!

 イヤな状況で、つかまえる動きができなくなるのなら、あなたは現状、「つかまえる動きを意識的につくる」ことが必要な段階だと考えてください。

 ボクシングのパンチや、上から腕を振り下ろす動きがいい例ですが、腕は構造上、伸ばすときに内側にねじれるのが自然。この動きをダウンスイングで使えば、ムリなくフェースを閉じる動きをできます。両ヒジを体側につけたまま前腕だけねじれば、ねじりすぎは防げます。下の写真のようにクラブを胸の前に持ち上げて、その動きを確かめてみましょう。

▲腕をねじる動作はおもに前腕が担っている。両ヒジを体側につけて固定したまま、クラブを胸の正面から外さずにフェースを開閉すると、必要な動きの量がわかる



▲曲げた腕を前に伸ばす(パンチ=左)ときや腕を伸ばしながら振り下ろす(投球=右)とき、腕を内側にねじるとよりスムーズになる。カラダの構造上、これが自然な動きなのだ




苦手克服方法
軸とヒジの位置を安定させ体幹と腕を連動させる

両目のラインをフォローまで地面と平行にする

 打ち上げの状況では、球を上げようという意識がより強く出がちです。カラダが右に倒れたり、右足に体重が残りすぎるため、下半身や体幹の動きが悪くなり、前腕に自然に出てくるはずの動きも妨げられます。

 その対策としてはまず、アドレスを正しくつくることを重視してください。真ん中に重心を置いたスタンスをつくり、クラブを上から真っすぐ下ろします。手とヘッドはまだカラダの中心にありますが、そこからワキがあかないように気をつけながら、両手とヘッドをボールに合わせる位置まで動かすと正しい体勢ができあがります。

 そこで両目を結ぶラインを意識してください。このラインをアドレスで地面と平行にし、インパクト後までキープすると軸が保たれます。両ヒジの高さがそろうため、前腕がねじれる動きが自然に出やすくなるはずです。

▲左右均等に体重を乗せ真ん中に上げたクラブを真っすぐ下ろす



▲中央からボールまでクラブ全体を移動。必要以上に動かないこと





▲両目のラインを地面と平行にし、打ち終わるまでキープすると、結果的に軸が保たれ、打ち上げの影響を防げる

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