傾斜ではいつもどおりに打つのはむずかしい。でもなんとかしてグリーンを狙いたい!
構成=長沢潤/写真=前田俊二/協力=レイクウッドゴルフクラブ
レッスン=横山健司 よこやま・けんじ
1971年生まれ。セオリーだけではアマチュアが身につけづらい動きを、わかりやすい表現で解説しつつ理想のスイングに導いてくれる。ヨコヤマ・ゴルフスクールにてレッスンを行う。
34歳。173cm、75kg。練習場でのアイアンショットには自信アリ。だが、コースではなぜか思いどおりにいかない。
麻奥さんのスイング

▲傾斜でフルスイングしたので、バランスを崩した。芯でとらえられずミスヒット
苦手なシチュエーション
気にするほどでもない?ゆるやかな傾斜
ミスのパターン
普通に打つか斜面に沿って打つかはっきり決めていない

▲真っすぐ立つか(右)、傾斜に沿うべきか(左)、正しく判断できずバランスを崩す
バランスが崩れるほど振るのでミスになる
斜面での振り方は2パターンあります。ひとつめは、真っすぐ立って打つ。ロフト角どおりに打ち出せるので番手なりの飛距離でグリーンを狙えるのがメリットです。ふたつめは、傾斜に沿って構えて打つ。カラダの軸の傾きをキープして振るのがうまく打つコツですが、ロフトが傾斜の影響を受けるので番手なりの飛距離は出ません。
傾斜攻略はどちらを選択するかがカギ。でも、ゆるやかな傾斜だと真っすぐ立って打つか、斜面に沿って打つか迷います。どちらの場合でも、斜面は足場が不安定になるので、バランスを崩さずに打つことが大事です。そのため、フルショットより少し小さめの振り幅にすることが鉄則です。

▲傾斜は足元が不安定になるのでフルショットよりも気持ち小さめの振り幅にする。うまくヒットできれば、飛距離はそれほど変わらない
▼
苦手克服方法
バランスが保てる立ち方で軸をキープ!
真っすぐ立つならボール位置を変える必要がある
ゆるやかな傾斜は、まず真っすぐ立って素振りをして、バランスを崩さず振れるかを確認します。バランスを保って振れたらそのまま真っすぐ立って打ちましょう。ロフトどおりに打てるので距離の計算がしやすいはずです。ただし、地面に傾きがあると、スイングの最下点が変わることに注意。素振りでヘッドが地面に接する位置を確かめておいて、そこにボールがくるように構えてください。
素振りしてバランスを崩してしまったなら、傾斜に沿って構えます。正確な飛距離は出しにくいですが、大きなミスは出なくなる。ボール位置は通常のショットと同じ位置でOKです。
まず試すのは、真っすぐ立って打つ

▲軸を真っすぐ立て、素振りでバランスが崩れないか確認。素振りでヘッドが地面に触れた位置にボールをセットする

▲真っすぐ立つ場合、傾斜ではボール位置をずらす
真っすぐ立てないなら斜面に沿って打つ

▲真っすぐ立って振り、バランスがとれないなら斜面に沿って立つ。傾いた軸をキープしながら振る
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