朝イチ、OBが浅い、池や谷越え、フェアウェイが狭い、ニアピンホール…。ティショットでプレッシャーのかかる場面は多々ある。それをうまく乗り切りたいときどうする?
写真=相田克己/構成=長沢 潤/協力=日神グループ 平川CC
レッスン=目澤秀憲 めざわ・ひでのり
1991年生まれ。アメリカにゴルフ留学し、日本では3人しか持っていないTPIレベル3資格を取得。4月からエースゴルフクラブ神保町でレッスンしている。東京都出身。
38歳。平均スコア100。ティショットに苦手意識あり。プレッシャーがかかると、スイングのリズムが早くなりがち。
渡辺之博さんのスイング

▲プレッシャーのせいでカラダが縮こまり、回転不足。手先の操作で振ってしまった
苦手なシチュエーション
しっかり当てたい、飛ばしたい
ミスのパターン
「ゆっくり振る」「リキまない」を誤解して手打ちになっている

▲ゆっくり振ろうとしてテンポがなくなり、体幹が十分に回転していない。その結果、クラブを手で上げ下ろすしかなくなった
カラダがゆるむと手打ちになり方向が不安定になる
ミスの対策として「不要な力を抜く」「打ち急がず、リズムよく振る」とよくいわれます。でもそのために何をすればいいのかが、わからない人が多いですよね。力を抜くつもりでカラダの力をゆるめてしまうと、全身が連動せず動きがバラバラになるため、一定のリズムで振れません。
また、リズムを保つためにゆっくり振ろうとしても、カラダの回転が小さければ、結局ダウンスイングで手で打ちにいく動きが出てしまう。
「しっかり当てたい」「飛ばしたい」と思っても、必ずいいリズムを刻んで振ることがショットの安定には大事なのです。

▲ドライバーは、左右に曲げたくないし高く打ち出したい。軸が右に傾きすぎると、左右対称に回転できなくなる。これもリズムを狂わす原因
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苦手克服方法
スクエア&左右対称に構え、肩の動きでリズムを刻む
軸は垂直。体幹で振って手の動きを防ぐ
自分なりのいいリズムで振るには、クラブをスムーズに上げて下ろす動きができる構えを作ることが大切です。
「しっかり当てたい、飛ばしたい」と思うと、打球を高く上げたくなりがち。軸を右に傾けてしまいますが、バックスイングが窮屈になるのでリズムが崩れてしまいます。アドレスは軸を真っすぐにして、左右対称に近いカタチを作りましょう。
「手を上げて下ろす」動きでリズムをとるのではなく「左肩をアゴの下に入れ、右肩を入れ替える」という体幹の動きで刻みましょう。すると、カラダの捻転が十分にできるし、手の不要な動きも防げるので、スイングもショットも安定しますよ。

▲肩を90度回して「イチ」、そこから180度回す「ニ」のリズムがオススメ。カラダを大きく回せる

▲クラブを短く持つのも「飛ばそう」という気持ちやリキみをなくし、リズムを保つコツ
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