普通に打つと目の前の木に当たってしまう。それを避けてグリーンに近づけたい。でも、「打ち方のセオリーはわかるけどうまくいかない」と悩んでいる人は必見。
構成=長沢潤/協力=千葉セントラルゴルフクラブ
レッスン=平田秀昭 ひらた・ひであき
1979年生まれ。所属コースのコースレコード59をもつ。ラウンドレッスンでは、いまの技術のままスコアをよくするノウハウをていねいに伝授している。千葉セントラルGC所属。
39歳、174cm、77kg、ゴルフ歴13年。ゴルフ好きが高じてゴルフバー「バックナイン」を横浜・関内にオープン。シミュレーションゴルフで実戦練習に日々いそしんでいる。
廣田剛士さんのスイング
フェースローテーションのタイミングが少し遅れ、プッシュアウトしてしまった
苦手なシチュエーション
前に木 木の右からフックさせて打つ時
ミスのパターン
ヒッカケを嫌がってフェースを閉じることを忘れた!

▲フェース面を木に向けて構えたため「木に当たるのでは?」という不安を抱き、フェースを開いてインパクト。それでは意図したフックは打てない
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
フェースが左を向いていることに不安を感じてしまう
ボールを木の右に打ち出し、左に曲げたい状況では、フェース面を目標へ向け、スタンスは木の右側に向けて構えるのがセオリーです。ここまではわかっているのですが、思ったとおりにボールを曲げられないのはなぜでしょう。
それは、フェースが左を向いているのに不安を感じるのが原因です。打球が木に向かって飛びそうだと不安になり、フェースが開いた状態でインパクトしてプッシュアウトが出ます。また、フェース向きに打ち出しても、木に当たってしまいます。
これらのミスを絶対に避け、思ったとおりに曲げて打つカギは、フェースの向きに惑わされずカラダの向きに沿ってクラブを振り抜くことです。

▲フェース向きに打ち出せば木に当たる。カラダの向きに沿って振って球が曲がらなければ林に入る。その不安がスイングの動きを乱す
▼
苦手克服方法
フェース向きを気にせずカラダの向きに沿って振る
木を避ける向きにアドレスしその方向に打ち出す
中途半端にフックさせても木に当たってしまうので、ここは思い切って曲げる構えを作りましょう。
まず、「セオリーに従って構えたらセオリーどおりの球になる」ことを信じてスタンスに沿って振り、フェースをターンさせる。構えたときのフェース向きをインパクトで再現する。そのうえで、意図したフックを確実に打つために注意してほしいことがあります。
目標に対してスタンスはクローズに構えているので、インサイド・アウトに振りやすくはなっていますが、それではまだ足りません。アドレス時に、軸を少し右に倒しておくと、さらにインサイドにクラブを引きやすくなるでしょう。また、フェースが閉じた状態でインパクトしたいので、ボールは1個ぶん左足寄りにズラしてセットしておくことも必要です。

▲カラダの向きは木の右側に向ける。目線もこの方向にするといい。フェースは目標に向けておこう

▲ボールを1個ぶん左足寄りにズラすとフェースが閉じてインパクトしやすい

▲インパクトではアドレスの位置に手を戻すのを意識したい
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