アマチュアゴルファーの8割が悩んでいるといわれるスライス。これまでは「徹底的に直すべき!」と絶対悪とされる球筋だったが、それを活かしてプレーできたら8割のゴルファーが救えますよね。でも「スライスのままでいいなんてわけないでしょ?」と思うでしょうが、調べてみるとスライスにはスライスならではの長所や魅力がいっぱい詰まっていました!スライサーがスコアをつくれる方法を、たっぷり紹介します!
構成=編集部、鶴原弘高/写真=相田克己/協力=日神グループ 平川CC
レッスン担当
関 雅史 せき・まさし
1974年生まれ。QPの愛称で親しまれるティーチングプロ。ギアとレッスンの両面からの上達指導ができる貴重なキャラクター。ゴルフフィールズ(東京・駒込)店長。
「スライスだから飛んでいる!」というケースが多発中!
ひとむかし前、スライスはストレート、またはドローに直すのが当然でした。なぜならば「スライスは飛ばない。ドローは飛ぶ」とされていたからです。しかし、いまはどうでしょう?ティーチングだけでなくクラブフィッターも生業としているボクが思うに、ギアの進化は過渡期を迎え、見直す時期が来ているようにも感じます。
いまどきのギアは、クラブもボールも低スピン化に拍車がかかり、あきらかなバックスピン不足のケースが存在します。低スピン化がもたらす最大のデメリットは高さ不足。弾道が適正な高さまで上がらないと「飛ばす」「高さで止める」といった武器が使えなくなってしまいます。そのため、レッスンする生徒さんによっては「もっと上から打ち込んでください」とアドバイスをすることがあるくらい。また、みなさんのまわりにフェード、または明らかにスライスなのにやたら飛ぶという人が増えていませんか?その人は「スライスなのに飛ぶ」ではなく「スライスだから飛んでいる」が正しかったりします。
そうです。もし、あなたがスライサーならば、悩むことも直す必要もありません。バックスピン不足にならないスライスを武器にスコアをつくる。それは間違ったことではないのです!
いまどきギアは、ドライバーのバックスピン量が1500回転/秒以上になりにくいものもあります。近ごろ飛距離不足に悩んでいる人は"低スピンすぎ"が原因かもしれません。
「適正な高さでキャリーを出す」は「最大飛距離を伸ばす」とイコールになりますが、そのために必要なバックスピン量は1800〜3000回転/秒。この数値はドローよりもスライスのほうが簡単に出せます。
この記事が気に入ったら
SNSでシェアしましょう!