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今年も各メーカーからドライバーのニューモデルが出そろった。いまよりもっと飛ばしたいと考えているゴルファーのためにカノマタが最新20機種を試打した。



[解説]
鹿又芳典
かのまた・よしのり――ツアープロから一般アマチュアまで、その人のスイングに合わせたクラブを組み立てるクラフトマン。自身も競技ゴルファーとして試合に出場する。ブログも展開(golf-baka.com)


常識を打ち破った新しい発想で感性に訴える

 今年も各メーカーから新しいドライバーが発表され、ひととおりニューモデルが出そろった感があります。そこで今月は、最新ドライバー20モデルを集めて試打し、比較・検討してみました。

 全モデルを打ってみて最初に感じたことは、どのドライバーも非常に「振りやすい」ということです。

 フェースの反発規制がはじまってから、ここ数年間、各メーカーともさまざまな方法で飛距離アップの方法を探ってきましたが、そのひとつの結論として「気持ちよく振り抜くことでヘッドスピードを上げる」という回答にたどり着いたという印象です。

「振りやすさ」というのは主観的なので、多くのゴルファーの最大公約数としてそれを求めるのが非常にむずかしいテーマです。かつてはD0とかD1というバランスで語られることも多く、またクラブの重量も含めたこれらのカタログスペックにはある種の常識による「縛り」がありました。

 しかし今年のニューモデルを見ると、そういった数字の縛りや古い常識を打ち破ってゴルファーの感覚に訴えるモデルが多く出てきたように感じます。

 ここで最初に紹介する4モデルはその典型ですね。それぞれ独自の方法で新しい「振りやすさ」を追求したドライバーとして、2014年モデルの象徴といえるでしょう。

ダンロップスポーツ
ゼクシオ8


クラブの重心に配慮した"振り遅れない"クラブ
グリップを大幅に軽量化するとともに、シャフトの重心位置を手元側にもってくることで振りやすさのアップを図っている。超軽量ながら当たり負けせず、「振り遅れないクラブ」になっている。つかまりやフェースの弾きは研ぎ澄まされ、「さすがゼクシオ」という印象。

●ロフト角/9.5、10.5、11.5度
●ヘッド体積/460cc
●シャフト/オリジナルカーボン(S、SR、R、R2)
●長さ/45.5インチ
●総重量/272g(R)
●バランス/D3(R)
●本体価格/8万円


▲Rシャフトで272グラムという超軽量で振りやすい



▲手元側が軽く、スライサーでも振り遅れない




ヨネックス
イーゾーン XP


"オートマチック"を演出する斬新なヘッドデザイン
シャローフェースでヘッド後方が長く、投影面積の大きいヘッドだが、革新的なヘッドデザインによってそれを感じさせず、振りやすく感じる。球がつかまって打ち出し角も高く、安定した距離をオートマチックに出せるという機能をデザインでも感じさせている。

●ロフト角/9.5、10.5度
●ヘッド体積/460cc
●シャフト/オリジナルカーボン(S、SR、R)、レクシスKAIZA(7X、7S、6X、6S、6SR)
●長さ/45.25インチ
●総重量/315g(R)
●バランス/D2(R)
●本体価格/4万3000円~


▲斬新なデザインだが、構えてみると違和感はない



▲グリップエンドにカウンターウエイトが入っている




ヤマハ
インプレスRMX 01


ヤマハ
インプレスRMX 02


同じ顔なのに機能が違うふたつのヘッドが選べる
同じ顔、同じ重量の2種類のヘッドを使い分けることで、まったく違和感なく弾道だけを変えることができる。「01」はヘッドの重心バランスがいいせいか、芯に当てやすい印象で、中弾道の強い球が打てる。「02」は重心距離が短くて球がつかまり、高い弾道の球が打てる。

インプレスRMX 01
●ロフト角/9.5、10.5度
●ヘッド体積/445cc
●シャフト/オリジナルカーボン(S、SR、R)、ツアーAD MT-5(R1)、MT-6(S)、ディアマナW60(S)、アッタス5GoGo5、GoGo6(S)
●長さ/44.5インチ
●総重量/298g(SR)
●バランス/D1
●本体価格/7万4000円~


インプレスRMX 02
●ロフト角/9.5、10.5度
●ヘッド体積/460cc
●シャフト/オリジナルカーボン(S、SR、R)、ツアーAD MT-5(R1)、MT-6(S)、ディアマナW60(S)、アッタス5GoGo6(S)
●長さ/45.5インチ
●総重量/298g(SR)
●バランス/D1
●本体価格/7万4000円~




▲サイズは違うが重さは同じの双子ヘッド



▲芯に当てやすく強い中弾道が打てる「01」(左)、つかまった高弾道が打てる「02」(右)



2014モデルは振りやすさ"へのアプローチが多様化している


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