ターゲットが明確化して
より使いやすく進化
飛ばすにはやっぱり長尺が有利
設計自由度が高まったおかげで長尺も進化した
今季のニューモデルのもうひとつの目玉は、長尺です。
これまでの「どうすれば長くできるか」というところから、「長いものを、振りやすく」というもう一歩踏み込んだところまで考えたモデルが生まれ、長尺ドライバーは格段に進化しました。
その結果ターゲットが明確になり、従来の「飛距離不足をカバーするための長尺」だけでなく、ゲロンディのように「上級者やヘッドスピードの速い人がさらに飛ばせる長尺」というモデルも登場しました。
もちろん前者のタイプも進化しており、ターゲットが特化したことで、それぞれの層がより振りやすいクラブとなり、長尺のクオリティは確実に上がっています。
こういった長尺の進化も、先ほど紹介したモデル同様「振りやすさ」を追求した結果のひとつ、ということができそうです。(鹿又芳典)
フォーティーン
ゲロンディCT214
振れる人向けの重量級長尺モデル
長尺ながら、つかまりすぎず、軽すぎない設計で、上級者やハードヒッターでも使える長尺ドライバー。使いこなすにはある程度のパワーが必要だが、クラブの重量があるぶんエネルギーは大きく、飛ばしのポテンシャルは大きい。長尺の新ジャンルといえるドライバー。
●ロフト角/9、10.5、11.5度
●ヘッド体積450/cc
●シャフト/オリジナルカーボン(S、SR、R、R45)
●長さ/47.75インチ
●総重量/303g(SR)
●バランス/D7(SR)
●本体価格/5万4000円
![](common/image/base/common/loader.gif)
▲FPが大きいので打ち出し角をキープしつつつかまりすぎない
![](common/image/base/common/loader.gif)
▲47.75インチの長尺だが、しっかりした重量感がある
テーラーメイド
グローレ
フェース面に炭素繊維を使用
フェース面に炭素繊維を使うことでスイートエリアを広げ、ミート率が下がる長尺のデメリットを克服している。大きめの慣性モーメントと相まって「フェース全部が芯」と感じられるほどの効果で、オフセンターヒットでも球質や飛距離に変化が出にくいのが強み。
●ロフト角/9.5、10.5、11.5度
●ヘッド体積/460、440cc
●シャフト/オリジナルカーボン(S、SR、R、R2)、フブキ50グローレ(S、SR、R)
●長さ/46.5、46インチ
●総重量/284g(SR)
●バランス/D4(SR)
●本体価格/8万5000円~
![](common/image/base/common/loader.gif)
▲オフセンターヒットでも飛距離が落ちにくい
![](common/image/base/common/loader.gif)
▲炭素繊維を使ったフェースは独特の質感
これが元祖!
デビュー15年を経てリメイクされた超尺
フォーティーンから発売された「ゲロンディ」は、1998年に発売されたモデルのリメイク。初代モデルはヘッド体積約300ccで、48インチのビッグバットシャフトを採用。長尺化のための冒険的な設計により、一時的なブームを巻き起こしたがすぐに下火になってしまった。
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