レッスン

アイアン・アプローチ・バンカー
コースで超役立つ
状況別打ち方

スライス打ちをマスターすれば
「上げる」も「夏ラフ」も攻略できる

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インテンショナルフック

▲スタイミーになる正面の木の先のフェアウェイに打ちたい状況。一番安全な選択は、木の上や右よりも左側の枝と枝の間を通し、そこから右へ約40ヤード戻すスライス。3選手とも7Iを使用



 インテンショナルスライスは、目標の左、つまり打ち出したい方向にカラダを向けます。フェースは目標を向けますが、スイングはスタンスの向きに沿ったアウトサイド・イン軌道で振る。

 この打ち方はボールを右に曲げるだけでなく、高い球や夏の深いラフの攻略へとつながる基本にもなります。注意点は前出のフック打ちと同様に、手先ではなくカラダの回転を使ってスイングすることです。

 また、バックスイングでシャフトを立てる意識をもってください。コックを使いヘッドを高く上げて、素早く手元よりも高い位置にヘッドを上げると、よりスムーズにアウトサイド・イン軌道で振れます。

チェックポイント
●アドレス
 左を向く。フェースは目標に
●スイング
 アウトサイド・イン
●バックスイング&ダウンスイング
 シャフトを立てる
●フィニッシュ
 シャフトをカラダに巻きつけない

左サイドを止めずに手元を加速し続ける
後方

正面

インパクト後の左ヒジは、抜いているのではなく手元を加速させる動き。左サイドを止めずに手元を加速させて振りきるとヘッドが走り、より強い当たりでスライス回転をかけられる。手元の加速力が強いほど、フィニッシュでシャフトはカラダに巻きつかなくなる

藤本佳則
●ふじもと・よしのり――1989年10月25日生まれ、23歳。165cm、68kg。12年日本ゴルフツアー選手権優勝。奈良県出身。フリー。

手元がカラダの近くを通るように振り下ろす
後方

正面

トップだけでなくダウンでもシャフトをきちんと立たせている。また、アウトサイド・イン軌道はネックが前に出やすいので、ダウンからインパクト直後まで手元がかなりカラダの近くを通るように振る。こうすると、シャンクやヒールに当たるミスヒットを防げる

宮里聖志
●みやざと・きよし――1977年2月28日生まれ、36歳。166cm、82kg。04年アジア・ジャパン沖縄オープン優勝。沖縄県出身。大和地所所属。

右ヒジを高く上げるとクラブを外に引ける
後方

正面

バックスイングで右ヒジをいつもより高い位置に上げるとシャフトが立つので、ヘッドを鋭角に下ろすアウトサイド・イン軌道で振れる。右ヒジを高く上げる目安は右肩のヨコ。あまり高く上げすぎると、クラブがカラダからはずれてミスヒットしてしまうので注意。
篠崎紀夫
●しのざき・のりお――1969年10月24日生まれ、43歳。162cm、67kg。07年ANAオープン優勝。千葉県出身。北谷津ゴルフガーデン所属。

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