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ジェイソン・デイのぶっ飛びドライバーの秘密を探れ!

ジェイソン・デイ ぶっ飛びの秘けつ(1)

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「ドライバーをもっと飛ばしたい!」アマチュアゴルファーのそんな夢を叶えるために、ドライバー上達の秘けつをたっぷりお届けします!まずは、プロも憧れるジェイソン・デイを解説&レッスン。アマもマネできる「世界一のウッド巧者」のポイントをご覧ください。
写真=田辺安啓、小林司/協力=木更津ゴルフクラブ



ジェイソン・デイ Jason Day
1987年11月12日生まれ。オーストラリア出身。オーストラリア人の父とフィリピン人の母の間に生まれる。アマチュア時代から活躍し、06年にプロ入り。2010年に初優勝すると昨年は全米プロを含む5勝をあげ、世界ランク1位にもなった。


解説・レッスン=タケ小山
本名=小山武明(こやま・たけあき)。1964年生まれ。テレビ解説やラジオ番組などでマルチに活躍中。渡米経験を買われ、米ツアーの解説も多く行っており、海外のゴルフ事情や選手に詳しい。


なんといっても

ジェイソン・デイはスライサーのグッドなお手本!



スライサー特有の動きをシャットアウト!強いドローで飛ばす



 いまや世界のトップ3に入るジェイソン・デイ。キャリーで300ヤード以上を軽々と飛ばすロングヒッターですが、一般的なアマチュアにとって参考になる部分がたくさんあるスイングの持ち主でもあります。

 というのは、彼のスイングの基本的な部分は非常にスライサー的で、スライスに悩むアマチュアと共通点が多いのです。デイは、そのスライス要因をうまく打ち消して、異常なまでに飛ぶドローボールを打っています。

 たとえば、切り返しでは一瞬クラブが外回りしてアウトサイドから下りてきそうになります。カラダの開きが早いところも、スライサーっぽさ満点です。ですが、そこから独特の動きでクラブをインサイドに引き込み、ボールを完ぺきにとらえています。

 下半身の動きも、最近の流行であるジャンプするような動きがないクラシカルなタイプですが、これは「左ヒザを曲げたままカベを作れ」と教わってきたゴルファーにとって、違和感なくマネできる動きだと思います。

 実際のところ、デイのスイングは彼の強靭な体幹や筋力に支えられていますが、動きのコツなどはアマチュアでもマネできる部分が多々あります。スライサーがもっている感覚をある程度残したまましっかりとボールをつかまえ、ドローで飛ばせるデイのスイング、そのポイントをお教えしましょう。


土台が安定しているから上半身と下半身に大きな捻転差が生じる



 デイのスイングはスライス的という話をしましたが、そこを説明する前に、まず下のトップの写真を見てください。

 下半身がアドレス時の状態とほぼ変わらずに真正面を向いているにもかかわらず、肩は90度以上深く回っています。下半身を微動だにせず、ガッチリと固めたまま、上体を強烈にねじり上げる。ゴムひもをねじったような上下の大きな捻転差こそが、彼の飛距離の最大の要因なのです。

 普通の人がここまで大きな捻転差を生むのは困難ですが、誰にとってもお手本となるカタチであることは確かです。飛ばしたい人は、自分なりの深さでの、最大の捻転を目指してください。


捻転差MAXのトップがすごい!不動の下半身が飛びの秘けつ!




パワーの源[1]

背中が目標を向くまで上体が深く回っている


▲正面から見て左肩がスタンスの中央よりも左に、飛球側から見ると背中が目標を向くまで上体を深く回す。この上体の回転量が、大きな捻転差を生む



パワーの源[2]

トップに上がる前に下半身はダウンスイングを開始


▲捻転をスピードに転換するために、上体がトップまで回り切る直前に下半身から切り返しがはじまる。その下半身に引っぱられて、ねじり戻りが生じる



パワーの源[3]

下半身がアドレスから微動だにしていない


▲両ヒザが正面を向いたまま、下半身がアドレス時から微動だにしない。この下半身の安定があるから、上半身の回転が「ねじれ」につながりパワーを生む

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