レッスン

武井壮、本気でプロゴルファーを目指す!

武井壮×香妻琴乃 トークセッション後編

  • LINE




武井 今回も負けました…。しかし、前回の5ホール連続負けの5&4から、7ホールまで粘る3&2。アイアンは随所で完ぺきなショットを打ったりと、それなりの成長は見せられたかと。でも…、なんだかな…。また自分のミスで自滅した!悔しい!悔しすぎる!!(笑)

香妻 ティショットさえうまくいっていたら、最終ホールまでもつれたかもしれませんね。

武井 悔しい気持ちでいっぱいです!本当に悔しい!

香妻 ところで、わたしの表情のせいでティショットがうまくいかないって(トークセッション前編参照)、どういうことですか?

武井 このコースはティショットが難しくて、景色にやられちゃう。全体的にはイージーなホールでも、最初にミスをしてしまう。視覚的な問題だと思うのですが、コースの顔だけでなく香妻プロの顔にやられた感があります。

香妻 わたしの顔?

武井 ええ。歩いているときはニコニコしてかわいらしくしているのに、打つ前になるとキリッとして、打ったあとはまたニコニコする、あのギャップにやられるんですよ。

香妻 ギャップがあるとはよくいわれますけど…。

武井 それが苦手なの!香妻琴乃の顔が。近くで見るとスーパーデレデレしてしまうんです!

香妻 デレデレする!?

武井 ライオンだってすごい強いクセに、赤ちゃんにはデレデレするじゃないですか。お腹向けてその上で遊ばせたり。香妻プロも百獣の王に対して、デレデレさせるものをもっている。まさに「仔ライオン」ですね!いず
れ百獣の王にもなれる素質をもっているという意味でも。

香妻 仔ライオンですか(笑)でも、FWやアイアンはいいショットを打ちますよね?

武井 それこそ、香妻プロの顔のせいです。ティグラウンドやグリーンまわりやグリーン上は、お互いの距離が縮まるから顔がよく見える。とくにティショットは、香妻プロがオナーで先に打つことも大きな問題。打ったあと、入れ替わるときに目が合うじゃないですか。そのときにゆるむんですよね。顔だけじゃなくて左ワキとかも。だから右に飛んじゃうんです。目ヂカラが半端ないでしょ。目が特徴的だから、いまもあんまり見つめないでくれる。トークもゆるむから(笑)

香妻 サングラスでもしましょうか?(笑)

武井 サングラスくらいではダメですね。覆面をしてもらうくらいじゃないと。

香妻 でも、武井さんっていろんなテレビに出ていて、女優さんとかモデルさんとの共演も多いから、見慣れているんじゃないですか?わたしなんか足元にも及ばないくらいの美人を。

武井 それはまったくの別物なんですよ。生まれながらにしてルックスがいいとかスラッとしていてスタイルがいいのと、アスリートから出る輝く魅力っていうのは全然違う。とくにボクはいま一番うまくなりたいと思っているのがゴルフだから、そのための能力をもっているだけで一歩引いて見ちゃう。リスペクトも合わさって5倍はかわいく、可憐に見えます。

香妻 5倍もですか(笑)

武井 スポーツ界で、ボクがすべての面で劣っていると思う人はあまりいないんですよ。ある一部分においては、ボクのほうが優れていることが必ずある。でも、ゴルフは本当に苦手だから、プロゴルファーに対しての憧れみたいなのが強すぎて、磨かれた技を見せられるだけでデレデレしてしまうんです。女子プロ人気はこれが理由のひとつ。かわいいだけでもないし、強くてうまいだけでもない。魅せられるだけの輝きをもつ選手がたくさんいる。だからボクは、女子プロゴルファーが苦手なんです(笑)

▲ティショットで入れ替わるときに香妻の顔をチラ見する武井の証拠写真。そのかわいさにデレデレしてしまって、顔だけでなくカラダもゆるむのがミスの原因だった





香妻 デレデレしないようにするのが武井さんの課題ですね(笑)

武井 それは難しいですね。なぜなら普段からアイドルが好きなんですよ。だから、香妻プロみたいなアイドルゴルファーになると、倒し方が見つからない。弱点ってあるんですか?

香妻 弱点ですか?えー自分ではわかんないですね…

武井 明確な弱点がないんですよね。この子には。ボクが本来もっている女子への弱さに、ゴルファーとしての強さももっているから、難攻不落が二重でやってくる。それでもいつかは必ず倒しますよ!このコーナーは、かわいい女子とプロゴルファーの両方を克服するためのとてもいい企画です。だから何敗しようと続けます。「武井壮の勝つまでやります!」。いや「武井壮の香妻琴乃に勝つまでやります!」ってタイトルに変わるかもしれません(笑)だから一生のお願いなんで、もう1戦お願いします!

香妻 はい。いつでも♪

武井 オフの海外合宿中でも出向きます。5&4から3&2になったので、今度はイーブンでしょ。ボクから個人的なギャラを支払ってまで実現してもらい、絶対に勝ちます!

香妻 次は覆面してプレーします(笑)

武井 覆面姿もまたかわいいんだろうなぁ(笑)。それにしてもこれまで、前回と合わせて12ホール勝負しましたが、ボギーを打ちませんよねー。

香妻 はい。なんとか踏んばってます。

武井 今回でいえば、6ホール目の右バンカーからグリーン奥に打ったでしょ。あれはボギーになると思いましたが、どんな気持ちでプレーしていました?

香妻 ガンバってパーを獲ろう、って思っていました。

武井 とはいえ、珍しく連続ミスしたあとで、そのアプローチも楽にパーという状況にはならなかった。でも、下りの5メートルをねじ込みパー。あれはお見事でした。今日は全体的にタテの距離感が合ってないように思えたのですが、安全運転してました?

香妻 いいえ。このコースのグリーンは外に流れているので、乗せてチャンスがあればパッティングでバーディを獲ろうと思ってやっていました。

武井 ピンは狙っていなかった?

香妻 ピンは狙っていましたが、距離感よりも乗せればOKという感じですね。

武井 がっつりピンハイではなく、手前からという作戦ですか?

香妻 奥目のピンが多かったから、突っ込みすぎて下りのアプローチがイヤだったので。結果的に手前すぎて、バーディチャンスにつけられませんでしたが。

武井 ボクは、つねにピンデッド。全部ピンを狙ってました(笑)それで香妻プロに結構なプレッシャーを与えられた場面が何度かあったと思うんですが、それでもベタピンにつけようとは思いませんでしたか?

香妻 はい。武井さんのアイアンショットがすごすぎて「ヤバいなぁ」とは思いましたが、それでもまずは乗せておこうと。

武井 ボクの結果にまったく動じることがなかったんですね。それも悔しいなぁ。

香妻 相手のことより自分がベストを尽くそうと、平常心を心がけました。

武井 マッチプレーで戦うことはツアーではないでしょうが、得意ですか?

香妻 あんまり得意じゃないです。マッチプレーは相手を見ちゃうじゃないですか。ストロークプレーでも相手を見ちゃうとダメなんです。相手がOBを打ったからパーでいいやと思うと、いつもと違うリズムになっちゃって、結局後半崩れて負けちゃうことが多いですね。そのホール、ホールごとの勝負の積み重ねで結果的にトータルスコアをよくするようにしています。



武井 ボクがこのコーナーで勝てないのも、もしかしたらそこかも。

香妻 デレデレしちゃう以外にですか?(笑)

武井 デレデレするのも原因だけど(笑)なんかストロークプレーのほうが、キレないというか気持ちがとぎれない。マッチプレーだと、相手がいいショットを打ったあとに自分が林に入れたりしたとき、なんとか獲り返そうとは思うんだけど、「まぁ、ここは無理かな」とあきらめの気持ちが出ることで、集中力が半分になったりリセットされてしまう。



香妻 たしかにそんな気がしますね。

武井 マッチプレーはどんなに叩いてもひとつ落とすだけになるけど、ガンバって取り戻してパーとボギーの1打差になるほうが、集中力は続くし増していくんだよね。よし!次はストロークプレーだな。ギャラを4倍にしますので18ホール、しかもバックティからお願いします。

香妻 はい。いいですよ♪

武井 いいの?自信満々だな、ホント(笑)。ところで、これからずっと試合が続きますが、目標はなんですか?

香妻 シードを獲ることよりも、優勝を目指したいです。

武井 おお!優勝すればシードは自動的に獲れるもんね。試合はいつまで続くんだっけ?

香妻 リコーカップに出られれば、11月いっぱいまで続きます。

武井 そんなに!?連戦で大変でしょうが、香妻プロの場合、初優勝はボクだけでなくきっと多くの人の願いでもあると思いますので、残りのシーズンを期待しています!

香妻 ありがとうございます。ガンバります!


百獣の王プロゴルファーへの道、香妻戦での教訓!




相手は見るけど、その結果に揺さぶられちゃいけないね



ゴルフは全体の時間のなかで、球を打っている時間はほんのわずか。でも、球を打つとき以外の時間も、高い位置で集中力をキープしていかなければならない。マッチプレーで相手との結果の差で集中力がとぎれていたのがミスや敗因の原因かも。次からはひとホールだけの結果ではなく、ストロークプレーであっても勝つつもりでプレーしてみよう。決して、デレデレせずにね(笑)


香妻琴乃 こうづま・ことの
1992年4月17日生まれ。157cm。昨季大ブレイクした人気急上昇中の美人プロ。弟・陣一朗も男子ツアーに参戦中。姉弟で初優勝を目指す。鹿児島県出身。サマンサタバサ所属。

武井壮 たけい・そう
1973年生まれ。百獣の王として、メディアにひっぱりダコの超人気タレント。8月にフランス・リヨンで行われた世界マスターズ陸上の4×100メートルリレーのM40クラス(40〜44歳クラス)で悲願の金メダルを獲得。陸上世界一からゴルフ世界一を目指す。

テーマ別レッスン

あなたのゴルフのお悩みを一発解決!

注目キーワード
もっとみる
閉じる