アメリカ、そして世界を引っ張る2人のスイングの共通点やアマチュアがマネすべきポイントをわかりやすく解説。いまどきのクラブを使いこなす秘けつやスイングの特長がはっきりわかります。
写真=田辺安啓
解説=吉本巧 よしもと・たくみ
1980年生まれ。14歳で単身フロリダに渡り、ツアープロ、プロコーチを経験。帰国後、スイングの研究に没頭。現在は茅ヶ崎でゴルフレッスンスタジオ99ゴルフスクールを主宰し、多くのアマチュアを指導する。兵庫県出身。
ジョーダン・スピース
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ジョーダン・スピースのドライバースイング(後方)を連続写真でチェック!
リッキー・ファウラー
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リッキー・ファウラーのドライバースイング(後方)を連続写真でチェック!
バックスイング
腕が腰の上を通過した位置で肩と胸は8割型回っている
トップ
バックスイングの早い段階で肩と胸を回してしまえばトップが作りやすくなる
欧米トッププロのスイングの主流は、腰の回転を抑え、肩と胸を回す!
アマチュアは肩と同時に腰を回すのもアリ
バックスイングは「腰の回転を抑えて、肩を回す」。これは、現在の欧米のプロのトレンドです。昔はもっと積極的に腰も回して、カラダ全体でボールを打ちにいかないと飛距離が稼げなかった。しかし、大型ヘッドになり、シャフトも扱いやすくなったことで、よりクラブに仕事をさせることが重要になりました。カラダ全体が大きく動かないぶん、方向性も安定しますし、よりクラブのパワーを発揮することができます。
ジョーダン・スピースとリッキー・ファウラーという、米国勢トップの若手2人のスイングを見てもそれは明解です。2人の後方からのバックスイングを見ると、腕が腰を通過したところで、胸がほぼこちらに向いています。トップで肩と胸が100度回っているとすれば、2人はこの時点で80度回している。スイングのもっとも制御の効く早い段階で、理想のトップにつながるカタチを作っているのです。
ただ、この腰の回転を抑えるという動きはかなりの柔軟性と筋力を要します。カラダが固くて回らない、筋力が足りずに腰が踏ん張れないというアマチュアは、肩と一緒に腰を回してもOKです。無理矢理マネようとすると手打ちになってしまいます。
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