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ジュニアゴルファーセッティングガイド

クラブメーカーのジュニア担当にクラブ事情を聞いてみた

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最後に、クラブメーカーのジュニア担当を直撃!最近のジュニアのクラブ事情について聞いてきた。

▲ピンのジュニア担当・穂積真嗣さんに話を聞いた




ジュニアのクラブの8割は、オーバースペック!?



 ジュニアの育成に力を入れているピンは、新宿のスタジオをはじめ、試合会場でもパターフィッティングなどのサポートをしている。近ごろ、世界中でピンの契約プロが活躍中とあって、相談にくるジュニアは日に日に増えていると、ピンのジュニア担当の穂積さんはいう。

「一番多い相談はパターですね。"とにかく入るパターを"と(笑)。あとは、どのタイミングでクラブを替えたらいいのか、悩んで訪れる子たちがほとんどですね。身長によってクラブの長さや角度など、スペックの平均値というものが存在していて"あと5センチ身長が伸びたときのスペックはこうなりますよ"というのを、データとして示すこともできます」

 通常フィッティングといえば、「今すぐ結果が出せるクラブ」を求める場合が多い。しかし、成長期の真っただ中にいるジュニアは、事情が少し変わってくる。そして、ピンに相談にくる子どもの約8割が、最初のフィッティングでスペックダウンするという。

「硬くて重いクラブを使えたほうが、すぐにうまくなる、結果が出るという誤解があるのだと思います。それよりも、その子の成長に合わせたクラブ選びが大切です。次の試合で結果を出すことよりも、子どもの生の声をしっかりと聞いてあげながら、長期的なスパンでその子に合ったクラブを選んでいけたらいいですね」

▲「とにかく入るパターをという注文が一番多いです(笑)」という穂積さん。試合会場でも、ピン独自のパター練習用アプリiPINGを使いフィッティングする




カノマタからメッセージ

少年・少女時代にしか経験できないことをたくさんしてほしい





 ジュニアでもトップの選手に育つと、どうしても結果にシビアになってきます。でも、ジュニアゴルファーは、プロのミニチュア版ではありません。目の前の結果に縛られることなく、もっとのびのび楽しんで! ということを声を大にして伝えたい。

 無理なスペックのクラブを使わせることも、子どもの将来には絶対によくありません。その時々で、無理なく気持ちよく振れるクラブを使わせてあげること。それが、子どもの成長をいい方向へと必ず導いてくれます。

 ジュニア時代というのは、今しかない貴重で大切で楽しい期間。いくら失敗したっていいんです。結果が出なくたっていんです。その失敗や経験は、将来に必ず生きてきます。

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