レッスン

アイアン・アプローチ・バンカー
コースで超役立つ
状況別打ち方

右ヒジと右手首の角度をキープして
傾斜なりに振っていく

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グリーン奥の左足下がり
ワンクッション目が成功のカギです

▲グリーンをオーバーしたときによくある急な左足下がり。距離は40( 河井


 急な左足下がりからのアプローチは、ボールを右足寄りにセットします。ボールを上げようとして真ん中や左足寄りに置くと、ヘッドが届きにくいのでダフリやトップが出てしまう。軌道はストレートかアウトサイド・インにし、ヘッドを斜面に沿って上から下へ振ればボールは自然に上がってくれます。

 ここでやってしまいがちなミスは、手を目標方向に出しすぎるハンドファーストのきつい構え。3選手を見てもわかるように、ボール位置は右足寄りでも手の位置はほぼカラダの真ん中です。きついハンドファーストは、ロフトが立ちすぎての飛びすぎや、ヘッドが地面に突き刺さる原因になってしまいます。

チェックポイント
●アドレス
 ボール位置は右寄り。傾斜なりに立たない
●スイング
 コロがしをイメージ
●インパクト
 傾斜なりに振ってヘッドを低く出す

低く振り抜くとミスしにくい
後方

正面

フィニッシュでの目線が低く、コロがしで寄せたのがわかる。ファーストバウンドの位置を意識して低く振り抜くとミスヒットしにくい。右ヒジの角度をキープし続けているが、ボールを右サイドに置いたときは右ヒジや右手首など、右サイドの角度を変えない意識をもつとうまく打てる。

河井博大
●かわい・ひろお――1971年11月13日生まれ、41歳。181cm、70kg。11年日本プロ日清カップ優勝。広島県出身。フリー。

右ヒザが邪魔に感じたら右足を引く
後方

正面

佐伯プロだけでなくほかのプロも体重配分はほぼ5対5で、傾斜なりに立っていない。急な左足下がりは、傾斜に逆らって立つと右ヒザが前に出るので、それがスイングの邪魔になることも。邪魔に感じる人は、右足を引いて構えるとスムーズに振りやすい。

佐伯三貴
●さいき・みき――1984年9月22日生まれ、28歳。163cm。今季は2週連続優勝をはたし、通算7勝。広島県出身。日立アプライアンス所属。

軌道は絶対にインサイドに振らない
後方

正面

後方から見たハーフウェイバックやダウンで、ヘッドが両手と重なるか前にあればOK。ヘッドが手よりカラダ側にあるのはインサイド軌道。スイングの最下点がボールの右側の地面の高いほうにきてしまうので、大ダフリになりやすい。ヘッドを外から入れるイメージで振ろう。

笠りつ子
●りゅう・りつこ――1987年11月4日生まれ、25歳。160cm。12年ヤマハレディースなど通算2勝。熊本県出身。京セラドキュメントソリューションズ所属。

グリーン奥の急な左足下がりは
カットに振ってヘッドを低く抜く

▲ヘッドの入射角や軌道は、傾斜なりに振るのが基本。体重を左足に乗せながら低いフォローをつくろう


▲SWのフェースを開けば、バンスが芝の上をすべりラフからでも簡単に打てる



フォローのヘッドの位置でショットの成否が決まる!

 左足下がりの傾斜は、フェースを開いて構えたら、スイング軌道がややアウトサイド・インになるようにカットに振ります。こうすると傾斜なりにスイングでき、ヘッドを低く振り抜くことができるのです。これがミート率アップの秘けつ。ヘッドを高く上げると、トップやダフリのミスが出やすくなります。

アウトサイド・インに振る

▲左足下がりでインサイド・イン、もしくはインサイド・アウトに振ると、ヘッドがボールの手前に落ちてしまい、ダフリやすくなるので注意しよう

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