Hint!21・下半身を回せば左へ振りきっても引っかからない
下半身を止めずに左へ振りきると、インパクト時のヘッドの入り方やフェース向きがよくなる
左へのミスを怖がり右へ振りきるとフックしてしまう(左)。下半身が止まった振りきりはフェースがかぶってしまう(右)
インパクトでフェースがかぶるのを防げる
加速して振り続けるには、左への振りきりが不可欠。左へ勢いよく振りきると、ヒッカケやフックが怖いと思う人が多いようですが、それはカラダの回転が止まって腕だけで振りきってしまうせいです。
これは下半身全体を回しながら振りきれば即解決。インパクト前にヘッドが外から入ったり、フェースがかぶってしまうのを防げるので、左へのミスを出さずに振りきれます。
●一ノ瀬優希(いちのせ・ゆうき)――1988年10月5日生まれ、24歳。158cm。今季のTポイントレディスで初優勝。熊本県出身。加賀電子所属。
Hint!22・プレーンを意識してスイングアークを大きくする
スイングアークを大きくするときは、バックスイング(上)でもフォローでも(下)必ず正しいプレーンをなぞる意識をもつ
ヘッドを遠ざけるとスイング軌道がズレてしまう
小柄なわたしは、カラダの大きな選手に負けない飛距離を出すために、できるだけヘッドで大きな円弧を描くスイングを心がけています。でも、単に腕を伸ばしヘッドをカラダから遠ざけるだけだと、スイング軌道がズレてミスショットが出てしまう。スイングアークを大きくするときは同時に「ヘッドやシャフトで正しいプレーンをなぞる」という意識をもってください。
Hint!23・腕を伸ばしてもワキは必ず締める
腕を伸ばしてスイングアークを大きくするが、バックスイングでは右ワキ、フォローでは左ワキがあかないように注意する
●馬場ゆかり(ばば・ゆかり)――1982年12月30日生まれ、30歳。149cm。開幕からの7試合でベスト5が3回。メジャータイトルを含むツアー通算3勝。福岡県出身。フリー。
Hint!24・ヘッドで大きな弧を描けば飛ぶ
ヘッドを遠まわりさせるように振る。バックスイングで左ヒジ、フォローで右ヒジが縮まないように注意する
腕の使い方や肩の回転でスイングアークを大きくする
コースで飛ばしたいときは、細かいことを考えないほうがいいですね。意識するのは、ヘッドが大きな弧を描くように振ることだけ。バックスイングで左腕、フォローで右腕を伸ばす、あるいは肩を深く回すことなどを心がけます。フォローを左に引っぱり込むのも飛ばない原因。右前に投げ出すように振るとカット軌道にならないので、スライスを抑えられます。
インパクト後に左ヒジが曲がると、手がカラダに近づいてヘッドが左に入り、カット打ちになる
Hint!25・クラブを右前に投げ出すように振ればスライスしない
インパクト後にヘッドを右前方へ投げ出す感じで振るとカット軌道にならない
●兼本貴司(かねもと・たかし)――1970年12月12日生まれ、42歳。178cm、70kg。ツアー通算2勝。昨年は3試合でトップ10入り。広島県出身。フリー。
Hint!26・ヘッドを低く長く引くと下半身が安定する
低く長く引くとヘッドが軌道をはずれにくく、重心を低く保ったままトップに行ける
●野仲茂(のなか・しげる)――1970年10月9日生まれ、42歳。173cm、75
kg。12年のフェアウェイキープ率3位。 神奈川県出身。横浜CC所属。
Hint!27・右足内側に軸を意識する
テークバックからインパクトまでは右足内側が軸。ここがズレないようにカラダを右に回転させる
カラダ全体が右にスライドしやすい。重心が低いとスエーを防げる
重心が低く保てると下半身が安定して力が出せる
スイング中に下半身が安定していれば、必要以上に力を入れなくても飛ばせます。その前提でボクが心がけているのは、テークバックでヘッドを低く長く引くこと。こうすると重心が低く保てるので下半身が安定します。さらに、軸を意識している右足の内側に体重を移しやすいというメリットもあります。逆にヘッドを跳ね上げるように動かすと重心が高くなってしまう。すると、体重が外側に流れてスエーしやすくなるのです。
Hint!28・[レッスン用語解説]スイングアーク
スイング時にクラブヘッドが動くことによってできる円弧のこと。真円にはならないが、円弧が大きいほど遠心力がつくためヘッドスピードが上がる。ヘッドとカラダが引っぱり合うように振ると、大きなスイングアークをつくることができる。
この記事が気に入ったら
SNSでシェアしましょう!