腕を効率よく使って飛ばしたい人は
前傾を崩さず上体のひねりを意識する
先に紹介した基本的なスイングに、アレンジを加えたのがここに紹介する森田理香子選手と成田美寿々選手のスイングです。ふたりともビッグドライブが特徴ですが、基本的な動きに腕の使い方を加えることでこれを実現しています。
まず森田選手は、長い腕を目いっぱい使い、遠心力を最大にしています。大きく高く上げたトップ(決してオーバースイングになっていないことに注目)からカラダの軸の位置を止めたままクラブを振り下ろし、フォローでは頭とヘッドが引っぱり合うカタチをつくっています。さらにやわらかいリストワークでヘッドを加速させる。これだけヘッドを走らせる要素があるので、圧倒的な飛距離を出せるのです。
一方、ブレイク中の成田選手は、腕をねじるように使い、クラブをフラットに動かすことが特徴です。この動きがあると、カラダを大きくひねらなくてもヘッドスピードが上がります。ダウンスイングでも同様のフラットなプレーンをつくることができれば、ボールをインサイドからつかまえられるので、強い弾道で飛ばすことができます。
森田理香子選手のスイング
[正面]
▲遠心力を使える高いトップ
▲顔(軸)が残ってヘッドと引っぱりあう
▲リストターンでヘッドを加速
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森田理香子のスイングを連続写真でチェック!
森田理香子 もりた・りかこ
1990年1月8日生まれ。164cm、62kg。いわずと知れた昨年の賞金女王。今後は海外でも活躍してほしい。京都府出身。リコー所属。
成田美寿々選手のスイング
[後方]
▲腕をねじってフラットに上げる
▲ダウンも同じフラット軌道
▲ヘッドが低い位置だから球がつかまる
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成田美寿々選手のスイングを連続写真でチェック!
成田美寿々 なりた・みすず
1992年10月8日生まれ。167cm、60kg。270ヤードの飛距離を武器に今季は7月までに3勝。千葉県出身。オンワードホールティングス所属。
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