振り切りのよさに定評のある山城奈々の豪快スイング。その秘けつは「スタートだけ丁寧に振り上げたら、あとは考えすぎない」という、じつにシンプルなことだった。
「振りちぎれない」は"気にしすぎ"が原因!始動だけ丁寧に上げたら勢い重視!
始動30センチだけ丁寧に上げれば大きくはズレない
勢いよく振りちぎれない人は、バックスイングはこの方向に上げて、トップはこのポジションに収める、インパクトはここにヘッドを戻して正確に当てるなど、いろいろと考えすぎています。丁寧に振ろうとしすぎるのは、カラダのスムーズな動きを制御してしまうので、勢いをつけようとしてもつかなくなってしまうのです。
スイングで注意するのは始動だけ。クラブはスタートだけ正しい軌道に乗せれば、あとは慣性にまかせてしまえば大きくはズレません。始動30センチだけプレーンをなぞるように丁寧に振り上げたら、カラダはクラブの勢いにまかせて動きやすいよう動かす。これが、鋭くキレのあるスイングをする秘けつです。
▲クラブを丁寧に動かすのは始動30センチだけ。腕や手首を使わずお腹を動かしながら、カラダの回転を使ってヘッドを真っすぐ引いていく
▲トップのポジションを気にすると、手先を使って意図した位置にもっていこうとするのでカラダの回転がおろそかになる。ダウンで気にするのは腰の位置。腰が左にスエーすると回転が鈍くなるので、位置をキープしたまま回転する
連続写真でスイングチェック!
▲始動は丁寧に上げるが、シャフトに逆しなりが起こるほど勢いがついている
▲カラダがスムーズに動いて自分のテンポやタイミングで振れれば、トップは大きくなってもかまわない
▲切り返し以降は、振り上げた勢いや捻転を使って振りちぎる。腰をその場で鋭くターンさせるのがポイントだ
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山城奈々 やましろ・なな
1993年12月17日生まれ。160cm。昨年のプロテストを2位で合格。得意クラブのドライバーを武器にレギュラーツアーにも参戦し、2度のベスト5入りをはたす。今季は初優勝と初シードの期待がかかる。沖縄県出身。Tee-up所属。
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