今年のメジャーは20代の若手に大注目!マキロイがマスターズに勝ってグランドスラムを達成するか、松山英樹の日本人初タイトルはなるのか。さらにファウラー、スピース。4人のスイングを堀尾研仁が大解剖します!
下半身の安定感に振り抜きの鋭さが加わった完成度の高いスイング
どっしりした下半身の上で上半身を鋭く回す
マキロイ、松山ともに完成度の高いオーソドックスなスイングです。
共通している点は、まず下半身の安定感。「静かに見えて力強く使う」という、理想的な動きです。どっしりした下半身があるから、上半身を鋭く回すことができる。軸の安定と上半身のねじり戻しで正確でありながら飛ぶスイングができています。
もうひとつは、ボールをインサイドからつかまえること。とくにマキロイは、切り返しからクラブを低い位置に下ろすことでヘッドのコントロール感を高め、ドローもフェードも自在に操っています。
インサイドから振り下ろすとヘッドの振り遅れがミスにつながることがありますが、これを防ぐには胸の回転が止まらないことが必要です。松山を見ると、トップでは左肩が、フォローでは右肩がアゴについていますが、肩(上体)を大きく、スピーディに回すことでインパクトを間に合わせています。腕ではなくカラダで振ることがショットの安定感の秘密です。(堀尾)
ローリー・マキロイ Rory McLLROY
1989年5月4日生まれ、25歳。175cm、73kg。昨年、全英オープン、全米プロに優勝し、現在世界ランク1位。マスターズに勝てば史上6人目のグランドスラマーとなる。北アイルランド出身。
ローリー・マキロイのスイング
▲状態は動かず下半身が先に動く
▲クラブが低い位置から下りる
▲インパクト前後で腰の位置が変わらない
▲ヘッドの抜けがいい
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ローリー・マキロイのスイングを連続写真でチェック!
松山英樹 Hideki MATSUYAMA
1992年2月25日生まれ、22歳。181cm、90kg。1月からのPGAツアー出場3戦で2位2回と、その強さはさらに進化している。日本人の悲願を背負いメジャーに挑む。愛媛県出身。
松山英樹のスイング
▲軸の安定感が抜群
▲左肩がアゴに当たる
▲右肩がアゴに当たる
▲カラダ全体で振り切っていく
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松山英樹のスイングを連続写真でチェック!
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