ハロー、エブリバディ。2013年のみなさんのゴルフライフはどうだったかな。わたしはといえば、解説の仕事も増え、ツアー会場によく足を運んだ1年でした。感じたことはいろいろだけど、ギャラリーの少なさにはおどろいたね。
さて、問題です。「ギャラリーが少ないのに、どうして試合がなりたつの? 毎年賞金額が変わらないの?」
答えは、賞金をはじめ運営費のほとんどが1社スポンサードの出資でまかなわれているから。つまり、チケット収入はほとんど関係ないってわけ。でも、お金を払って来てくれるファンのチケット収入を軽んじるプロスポーツなんて世界中にどこを探してもないぞ!
アメリカの4大スポーツ(MLB、NFL、NBA、NHL)にしたって、日本の野球、サッカー、相撲にしたって、MD、スポンサー、テレビ放映権による収入はもちろん大切だけど、メインは観客のチケット収入。これは運営のみならず、チームや選手にも大きく影響する。弱いチームチケット収入が減る選手は減俸・所属選手も減るチームが弱くなる人気がなくなる観客が減る、最悪のケースはチーム消滅というマイナスのスパイラル。反対に、選手がいいプレーをし勝ち続ける人気が出て観客が増えるスポンサー収入も増え資金力も上がるいい選手を獲得できるさらに人気が出る、プラスのスパイラルも生まれる。
これが興行の基本。なのに、日本のゴルフツアーはギャラリーを増やすより高額資金を出してくれるスポンサー探しに一生懸命。でもいまのご時世、そんな余裕のある企業はたくさんない。賞金額の低い女子ツアーはなんとかなっているけれど、高額を要する男子ツアーはどんどん試合が減っちゃっていまじゃたったの23試合。ちなみに、ボクも出ている京都オープンなど地区のオープン競技がなくならないのは、一口1万円とか少額から資金を募り、賞金総額も数百万円程度と無理のない運営のおかげ。地域も活性するしね。チケット収入をメインにしようとした「とおとうみ浜松オープン」もあったけど、たった2年でポシャったのは、当初のコンセプト「チケット収入=賞金」ではなく、広告や放送をも含めた試合構築方法への転換が理由。今後の新しい試合構築として変化をもたらす可能性を秘めた試合だったのにね。
タダでテレビを見ている人たちにチケットを買ってもらって試合を構築していく。プロスポーツとしての基本から、考え直すべきじゃないの?
お金を払って見に来てくれるギャラリーこそが日本のゴルフの救世主だ!
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