映像メディア活用がファン獲得＆拡大の最終兵器だ！

　ハロー、エブリバディ!　毎日寒いけど、日は確実に伸びている。春がくるまで、冬ゴルフを楽しもうではないですか。もうすぐ女子ツアーも開幕するしね。

　女子ツアーといえば、1減22試合の男子と違って1増37試合と絶好調!に見えるけど……。いまは賞金総額が男子より格安だからいいようなもので、構造的には男子と同じ。先月お話した「もうかるツアー」では決してない。たとえば、女子プロのプレー映像をネットで見ることができない(視聴者が個人的にテレビ映像をユーチューブにアップしているのはあるけどね)のは、トーナメントなどの映像をLPGAじゃなくてテレビ局側が管理しているからなんだけど、非常にもったいない話だよね。

　米PGAツアーの公式サイト(pgatour.com)を見てごらんなさい。選手やツアーの文字と写真の情報以外に「ビデオ」というコンテンツがあり、クリックすると試合中のライブ映像はもちろん、ハイライトシーンやインタビュー、過去のイベントや、選手たちのプライベート映像など、とにかく1日じゃたりないほどたくさんの映像を見ることができる。ネット環境さえあれば、世界中いつでもどこでも選手を、ツアーを身近に楽しめるんだ。

　まあ、ここまではいますぐできないとしても、ハンディカメラで撮った選手たちの生の声・映像をユーチューブにアップするくらいカンタンにできるでしょ。会場でサインするだけじゃなく、こういうファンサービスの仕方が新しいファン獲得につながるんですよ。映像がおもしろければ、ゴルファーじゃない人の目に留まってゴルフの認知度アップにもつながるしね。手前味噌ですが、ゴルフネットワークがユーチューブにアップしている「タケ小山のワイポイントゴルフ塾」は多い回で1万ビュー以上、世界中からヘンなスイングを集めた「タケ小山のおかしなスイング」シリーズにいたっては、350万回以上再生された映像もあるんだからね。

　それに、ユーチューブの映像は初めに企業CMが流れる。そう。この広告収入が少しでも“もうかるツアー=プロゴルフ選手という無形財産を10年後、30年後まで守っていくツアー"の足しになるはずなんだ。

　選手に直接マネーは入らないかもしれないけど、ツアーという自分の土俵を将来を見据えてもりあげていく。そんな愛のある選手はたくさんいるはず。今日、このときから力を合わせてがんばらないと、日本ツアーは男女ともダメになっちゃうよ。

全世界で8億人が見ている動画サイト「ユーチューブ」


日本のツアーを愛しているなら選手が撮った映像でもなんでもツアーから発信すべし!