連載コラム


住んでいる地域の会員権を買ってホームコースをもとう!

2014/4/24 21:00

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 ハロー、エブリバディ! 待ちに待った春です。春といえば出会いと別れの季節。転勤、転属、転職、退職……このタイミングでゴルフ仲間を失った、なんて人もいるのでは。そうじゃない人も、将来肩書や名刺がなくなったとき、プライベートでゴルフに行ける友だちが何人いるか……。『ワッグル』読むくらいゴルフが好きなのに仲間がいない、なんてさびしすぎ。ゴルフは生涯スポーツ。プレーするのはほぼ仕事や同僚というゴルフから、クラブで仲間を増やすゴルフにシフトしたほうがいい。その近道がホームコースをもつこと。

 アメリカで「カントリークラブ」といえば、ゴルフにかぎらずテニスや水泳、バスケットやダンスなどスポーツを楽しむために郊外につくられた会員制の施設のことで、その地域の住民が中心となり、家族ぐるみでクラブライフを楽しみ、よりよいクラブをつくろうと協力し合う。一生つきあえる仲間となり、やがてそれは子ども、孫へと受け継がれ、歴史がつくられる。いいクラブには人が集まり、地域も潤う。これが、真のクラブライフのかたちなのだが、いまの日本はどうだろう?

 メンバーにならずともほとんどのコースでプレーできる気軽さはいいが、その場かぎりではコースへの愛着はもちにくい。結果、マナーはおろそかになりがち。クラブライフを望めないメンバーは遠のき、コースは荒れる一方。プレーフィをさらに安くして集客したとしても、魅力がなければリピーターはこない。少なくとも「ゴルフ場は美しいところ」「いつかメンバーになりたい」「ゴルフがもっと好きになった」なんて感情は生まれにくいのでは。

 なにも、すでにクラブライフが構築された高額な名門コースを買えといっているわけではありません。自分の住む市町村にある、もっとも手に入りやすいコースをすすめているのです。いまの会員権は適正価格。100万円出せば入会できるコースもたくさんあります。アメリカのカントリークラブのような施設がなくたっていい。自分の暮らす地域のホームコースで、一生つきあえるゴルフ仲間とお互いに協力し合い、クラブライフをつくりあげればいい。

 メンバーがないがしろにされているコースをなくし、地域に根づいたクラブライフを構築していく。一人ひとりが生涯ゴルフを楽しむ環境をつくることは、日本のゴルフを救うことにもつながるんです。

 そういうわたしも、プロ引退後にはアマチュア復帰、ゴルフ大好き人間が集まるホームコースで親子三代、ゴルフを楽しむ心意気なのです。

地域住民が集うアメリカのカントリークラブ

▲ゴルフ場だけでなく、冠婚葬祭のできるバンケットルームやプール、テニスコートなどもあるのが、アメリカのカントリークラブ。地域住民が家族ぐるみで集うコミュニケーションの場として活躍している。日本のゴルフ場もそういう存在になればゴルフ人気も人口も増えるのではないだろうか?



メンバーがないがしろにされている日本のカントリークラブに本来のメンバーシップを取り戻せ!

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