ハロー、エブリバディ! ようやっと男子ツアーも開幕。ゴールデンウイークも目の前だし、シーズン本番。わたしも、がんがんチャレンジしていきますよ。
で、いきなり問題提起。先月、メンバーコースをもつことをおすすめしましたが、それは「生涯ゴルフ」の提唱だけじゃなく、低下し続けている日本のゴルフレベルを上げたいという願いゆえ。
ゴルフ歴の長い方は感じることも多いんじゃないかと思いますが、最近、ゴルファーのマナーの粗悪さが目立ちますよね。その原因はやはり、ゴルフ場のパブリック化だと思うんです。たとえばメンバーなら、連れてきたゲストがバンカーやピッチマークをきちんと直す人なら「さすが○○さんのご友人だね」と尊敬される。逆にマナーの悪いゲストを連れて来たらメンバーのフェローシップ委員会に呼びだされ、肩身の狭い思いをする。ゲストはゲストで、メンバーに誘われたいからマナー厳守に努める。でも、メンバー&キャディ不在のパブリックコースではそういうことは起こりえない。「コースはプレーヤー全員が共有する場所。使ったら元に戻す」というゴルフの本質を、厳しく教える人がいないんだから。
残念ながら、アマチュア時代に一番大切なマナーを覚えずプロへ転向してくる現在、プロの世界でも同じ現象が起きているのだ。
そういう傾向はプロの世界にも蔓延しているように思う。「とにかくうまくなればいい」ということばかりに力を入れて、大切なことを教わっていない気がするんだ。プロの起源は、キャディでゴルフがうまいヤツをクラブの対抗戦に出させたのがはじまりといわれる。コースを運営しているのはメンバーで、プロはクラブハウスにだって入れなかった。むかしはよくいた研修生も同じ。ピッチマークをそのままにしようものなら、仲間から総スカンをくらう。一度でもマナーに問題ありといわれればそれを返上するまでの時間は想像以上に長くなる。ゴルフというスポーツは実力とマナーが平行に存在することを認識するべき。それを教えるゴルフクラブや歴史に多く触れることをおすすめする。
ゴルフはあなた自身を映し出すスポーツでもあるのです。鏡に映る自分が本物のゴルファーか? 一度ご覧になってください。
メンバーや研修生が減ったことでゴルフってスポーツの価値観が変わってしまったよね
キャディからプロになった選手たち
我孫子ゴルフ倶楽部でキャディのアルバイトをしていた青木功の話は有名だが、宮本留吉、中村寅吉、戸田藤一郎、林由郎など日本のゴルフ史に残る名選手にはキャディあがりが多い。
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