連載コラム


東京オリンピックではホスト国として、死にもの狂いで3つのメダルを獲りに行くべき!

2015/3/15 21:00

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 ハローエブリバディ!春はもう少し先だけど、四季があるのは日本の誇り。冬ならではのゴルフを存分に楽しんでほしいね。そう、そんな日本の魅力を世界中にアピールできるのが、2020年の東京オリンピックであるわけだけど、このタイミングで、奇跡的にもゴルフが競技種目に入っている以上、ホスト国として、なにがなんでもメダルを獲りに行く必要があると、わたしは思うのです。

 昨年末、2016年のリオデジャネイロオリンピック(以下リオ五輪)において、アイルランド代表のゴルフチームのキャプテンはポール・マギンリーが務めると発表されました。マギンリーといえば、昨年のライダーカップでヨーロッパチームのキャプテンとして、アメリカチームを圧倒し、3連覇に導いた男。しかも、リオ五輪のアイルランド代表として、ローリー・マキロイが出場することを宣言している。さすがゴルフ発祥の地ともいえるゴルフ大国。メダルを獲りに行くという本気度がうかがえます。

 それに比べ、日本はといえば…。指揮を執るのはJGAなのであろうが、はたしてきちんとハンドリングできるのか?プロが出場するとなればJGTOもかかわってくるわけだし、そうなればどこの団体が舵をとり、総括するのか? まだなにも動き出していない様子なのである。たしかに、112年ぶりだけあってどこの国にも過去に例はない。プレー形式がやっとのことで発表されたのは昨年7月のことだし、会場も完成には程遠いとのうわさもある。不安材料があるなか、どう対応すべきか決めかねている国がたくさんあるのは事実。正直、日本人のリオでのメダル獲得は、いまからはじめても間に合わないし、そもそも、JOCのオリンピック強化指定選手数のなかに、ゴルフはまだひとりも入っていない(陸上競技は男女計で241名)。

 しかし!!2020年まであと5年しかないのだぞ!まずはメダルを獲りに行くのは、現在のアマチュアなのか?もしくはプロのなかから選ぶのか?プロだとしても、その選手がツアーよりもオリンピックを優先して出場する意思があるのかを、ひとり一人ヒアリングすることからはじめなければならないだろう。

 もちろん、開催コースはめちゃめちゃ日本人に有利につくるべき。今年、せっかくホスト国として軽井沢で開催されたのに、日本チームが惨敗した世界アマの屈辱を忘れてしまったのだろうか…。

 とにかく、ゴルフ界にとって最後のチャンスといえる年に、たった3つだけのメダルを真剣に獲りに行かないなんてことがあるとしたら、それは日本のゴルフ界の死を意味していると、わたしは思うのであります。

プロなのか?アマを強化するのか?いますぐにでも方針を決めないとメダル獲得どころかホスト国なのに惨敗という可能性も…。


日本もオリンピック強化選手を発表


先ごろ、2015年JOCオリンピック(ゴルフ競技)強化指定選手が決定した。選手は次のとおり。男子・松山英樹、小田孔明、岩田寛、片山晋呉、谷原秀人、近藤共弘、藤本佳則、小平智。女子・大山志保、横峯さくら、成田美寿々、森田理香子、上田桃子、鈴木愛、酒井美紀、原江里菜。


タケ小山
本名=小山武明(こやま・たけあき)――1964年生まれ。プロゴルファー、ゴルフ解説者。テレビ「サンデーモーニング」(TBS)ほかラジオやコラムニストとしても活躍。東京都出身。

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