マレットにはオートマチックなやさしさがある
ピン型やL字と比べると、マレット型のパターはボテッとしていて扱いにくい、構えにくい、というゴルファーは案外多い。しかし、ツアーではマレット型の使用者が増え続け、いまや過半数を占めるまでになっている。これだけ使われる理由とはなんなのか。
「ピン型やL字と比べたときに、マレット型の最大の特徴は重心が深いことです。構えたときのシャープさは犠牲になりますが、重心が深いことは、それを補って余りあるメリットがあります」
そう話すのは、自身もL字マレットタイプのパターを使っている北野正之だ。
「重心が深いパターはフェースがボールとコンタクトしたあとも、ヘッドの重心がボールを押し込んでくれます。また、インパクトロフトも増えるので、ボールのコロがりがよくなる。いまはさまざまな形のマレットパターがあるので、食わず嫌いをせずに試してみると思わぬ発見がありますよ」(北野)
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▲マレットパターはヘッドが真っすぐ動きやすく、ロフトが増えてインパクトするので、インパクト後まで球を押せる。だからコロがりがスムーズになる。
マレットパター選び4つのポイント
[ヘッド形状]
構えやすさを左右する
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▲さまざまな形状、サイトラインのモデルがある。ヘッド形状は、重心位置への影響も大きいが、それ以上に構えやすさを左右する要素だ
[ネック形状]
ボール位置と関係する
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▲シャフト軸線とフェース面の関係、つまりオフセットの度合いを左右する。オフセットが強いほど球を右に置く人と相性がいい
[重さ]
振る速さと関連する
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▲実際の重量もあるが、振ったときに感じる重さが重要。重いほど、ストロークの速度、リズムがゆっくりの人に合いやすい
[打感]
タッチを左右する
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▲フェース素材のインサートによって打感、打音が変わる。これらはタッチを左右する要素だが、好みによって選ぶことも大事だ
解説=北野正之 きたの・まさゆき
1969年生まれ、埼玉県出身。アメリカ、オーストラリアで最先端理論を修得し、国内外を問わず精力的にレッスン活動を展開。スイング理論はもちろん、クラブにも精通している。
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