“真っすぐ、遠くへ飛ばす”スイングは、美しくてカッコいいもの。きれいに振るとは「どういうことか?」を最新スイング診断機を使って計測し、「どうすればいいのか?」を関雅史コーチがレッスン。絶対に成功するスイング改造で、美的スイングに大変身しましょう!
スイングデータはいま話題の「フルミエル」で計測
小さな計測器(幅24×長さ15×厚さ17.8ミリ、重さ15グラム)をグリップの根元につけるだけで、スイングの軌道やスピード、フェース角などがスマホやタブレットの画面に再現されて解析できるのが3Dスイングセンサー「フルミエル」。ソフト(フルミエルアプリ)は無料。計測機本体税込価格:2万790円。問デザインチューニング TEL03-5821-6170
●関雅史(せき・まさし)――スイングとギアの両面から上達へと導くPGA公認ティーチングプロ。「QP」の愛称で親しまれ各メディアへの出演、アマチュアのレッスン&クラブフィッティングと大忙しの、いまもっともホットな教え上手。ベストスコアは64! ゴルフフィールズ(東京都文京区)店長。
"きれいに振る"には「オンプレーン」「インサイド・イン」「レベルブロー」をマスターしよう!
オンプレーン
飛球線後方から見たときの、クラブが動くライン(軌道)をスイングプレーンという。オンプレーンとは、アドレス時のシャフトのラインとボールから首の付け根までを結んだラインでできる三角形の枠の中から、クラブがはずれずに振れている軌道のこと(※今野の連続写真5678参照)。スイングの美しさや再現性の高さはもちろん、真っすぐ遠くに飛ばすために不可欠な要素。
インサイド・イン
インパクト前後でクラブが右サイドの内側から下りて、左サイドの内側に抜けていく軌道(※今野の連続写真568参照)。軸を中心に回転しながらクラブを正しく振ると、ヘッドで円を描くようなインサイド・イン軌道に自然になる。ターゲットラインの内側から外に振る軌道を「インサイド・アウト」、外側から内側に振るのを「アウトサイド・イン」という。
レベルブロー
インパクトゾーンでヘッドを地面と平行に低く長く動かし、ボールを真横からヒットさせる軌道をいう(※今野の連続写真7参照)。ヘッドがボールより低い位置から入って高い位置へと上がりながら打つのを「アッパーブロー」、高い位置から入って低い位置へと下ろしていくときにヒットするのを「ダウンブロー」という。
今野プロのスイングは、関コーチもうっとり見とれてしまうほど「きれいに振るための3大要素」が完ぺきにできている。連続写真を上の解説と照らし合わせて美しいスイングをマスターしていこう!
美しすぎる今野スイング
証言1・全英オープンでキャディを務めたプロコーチ植村啓太(左)
今野プロが2000年の全英オープンに出場したときに、バッグを担がせてもらいました。練習でうしろから見ているとき、頭の中で理想のプレーンのラインを描きながらスイングを見ると、クラブがそこしかなぞらない。しかも毎ショット同じなんです。だから、3Wのようなむずかしいクラブでも、ボールがピン方向に飛び出してピンに重なって落ちていく。曲がり幅の少なさに、ただただおどろかされました。
証言2・90年代後半のライバルプロゴルファー日下部光隆(右)
今野プロとは試合で同じ組でまわったり優勝争いもしましたが、腕の力感が異常に少ない構えやスイングをしていますよね。手を使わずカラダでクラブを振るから、プレーンからのズレが極めて少ない。プレーンがいいとヘッドスピードが速くなくても効率のいいインパクトができる。インパクトがよければ飛距離は進化した道具が伸ばしてくれるという、いまどきの技術やクラブにも適したスイングですよね。
●今野康晴(いまの・やすはる)--1973年5月28日生まれ、39歳。175cm、75kg。レッスンで「オンプレーン」という言葉が使われるようになったころから、その代表例としてあげられる美的スイングのもち主。ツアー通算7勝。岐阜県出身。森インベスト所属。
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