ゴルフの基本とは「基本を大事にすること」
ボールが曲がる、飛ばない、といった問題が出たとき、多くのゴルファーはスイングの軌道やフェースの向きなどを気にして修正しようとします。カットに振ってしまうならインサイドから振る、オープンフェースならクローズに直すというがその例です。
しかし、こういった真逆の動きをするよりも、まずは「基本に立ち返る」ことが、ミスを防ぎ、さらには理想のスイングに近づくための真の近道。現に世界のトッププレーヤーほど基本を大切にし、毎日のチェックを怠りません。ゴルフにおいて基本とはそれほど大事なものなのです。基本とひと言でいっても、ゴルフのなかには数多くのポイントが存在します。そのなかでも今月は、ゴルフをこれからはじめる、はじめたばかりのビギナーの方が必ず守ってほしい基本を。中・上級者の方には、大切なのに見落としているために伸び悩む原因になっているかもしれない重要な基本をお教えします。わかっていたはずの基本でも、改めてやってみると思わぬ上達のヒントが見つかるかもしれませんよ。
鶴見功樹
●鶴見功樹(つるみ・こうき)――1966年4月18日生まれ、47歳。日本人初の「英国PGAクォリファイプロフェッショナル」を取得したプロコーチ。数多くの生徒をツアー優勝やプロテスト合格へと導く。近年はカレドニアンGC(千葉県山武郡)で、プロゴルファーの養成やアマチュアの指導を精力的に行っている。東京都出身。鶴見功樹ゴルフアカデミー主宰。
ポジション別の基本―アドレス―グリップ
最重要ポイント:左親指を中央より内(右)側に置く
石川遼
右親指と人さし指の間の溝がアゴの右側を指す。左手にできる溝も右手の溝と平行になれば正しいグリップができる
左親指がグリップの真上にあると、親指と人さし指の溝がアゴの右側を指さない
フェースの向きのズレ防止は左親指の位置がポイント
アドレスは基本中の基本で、いいスイングは“いいアドレス”の上に成り立っているといっても過言ではありません。とくに「グリップ」「ポスチャー」「アライメント」「ボール位置」の4つは、つねにチェックしておきたい最重要ポイントです。
まずグリップですが、両手とも親指と人さし指の間に隙間ができないように握り、この溝がアゴの右側を指すようにします。
このときに見落としがちなのが左親指の位置。グリップの真上ではなく、少し内(右)側にセットします。左親指をこの位置に置くと、スイング中にフェースの向きをうまくコントロールでき、インパクト時の衝撃で向きがズレることも防げます。
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