フットワークを大きく使うと上体と下半身の捻転差が広がる
強いパワーをつくり出すフットワークも体幹がカギ。同じ下半身リードでも体幹を使える人のほうが、上体と下半身の捻転差をより大きく広げられる
▲上体は完全にリラックスしている。下半身はどっしりしているが、強く踏んばっているのではなく、重心が一番安定する位置で構えているからフットワークがスムーズに使える
▲腕を使わずカラダの回転でクラブを上げるのと同時に、手を遠ざけて大きなスイングアークをつくりながらカラダをねじる。フットワークを使う準備として右足への体重移動も大きい
▲切り返しでも腕を振らず、下半身リードで手を下げる。フットワークを使うので両ヒザが大きく動く
▲胸は正面を向いているが、腰は目標を向く、ボールを包み込んで打つドローヒッター特有のカラダの向きをしている
▲両腕を胸の正面からはずさず、胸の前でヒジをたたみながらフィニッシュを決める
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森田理香子プロのスイングを連続写真でチェック!
ゆったり振っているように見えても飛ぶ!
森田プロは、大きく捻転したトップから切り返すときに、積極的にフットワークを使うのが大きな特徴。下半身を強烈にリードさせると、上体は「ガマンして回さない」ではなく、一瞬、逆回転していくように見えるほど「しなやかに遅らせる」ことができます。このときに上体と下半身の間に広い捻転差ができるから、ゆったり振っているように見えても大きく飛ぶのです。
フットワークをマスターするには、両手を胸の前でクロスさせてカラダを右にねじり、足や腰から切り返すボディドリルや、左足を踏み込んでからボールを打つステップ打ちが効果的。地味な練習法ですが、早くマスターするには欠かせないドリルです。
森田理香子
●もりた・りかこ――1990年1月8日生まれ、23歳。164cm。13年は追う横峯さくらを振りきり、約130万円差で首位を守って初の賞金女王のタイトルを獲得。京都府出身。リコー所属。
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