フェアウェイの広いホールや、2オンできそう、ドラコンホールなど「ここ一番!」という場面ほど芯を喰わず、むしろ普段よりも飛ばないことが多いのがアマチュアのつね!
そんな飛ばない「ニセ飛ばし」を卒業して、本当の最大飛距離を狙って打てる「マジ飛ばし」のテクニックを身につけよう!
解説=吉田一尊 よしだ・かずたか
アメリカで学んだ理論を日本人向けに再構築し、飛ばしのメソッドを確立。身長172cmでドラコン公式記録384ヤードの実績をもつ飛ばしのスペシャリスト。
飛ばしに貪欲!なのに伸びないニセ飛ばしな親子
加藤春男さん かとう・はるお
67歳。ゴルフ歴30年以上で、平均スコア90前後。飛距離は220?230ヤードで、飛ばそうとすると芯をはずすのが悩み。
加藤洋行さん かとう・ひろゆき
31歳。16歳からゴルフをはじめ平均スコア82前後。270ヤード以上の飛ばし屋だが、飛ばそうとすると引っかける。
正しい力の出し方を知らないから飛ばせないんだ!
決して飛ばないほうではないものの、いざ飛ばそうと思ったときほど飛ばないという加藤親子。彼らのスイングを見た吉田一尊は、すぐさま「ふたりそろって"ニセ飛ばし"のスイングですね」と一刀両断。
「洋行さんは、280ヤード近い飛距離が出ていますが、実際は上半身の力に頼った"ニセ飛ばし"なんです。その証拠に、インパクトでは右に体重が残っていて、リキむとヒッカケが出る。春男さんは、飛ばそうとすればするほど下半身が浮き上がって、力が逃げている。当てるのが上手なだけに、振っているつもりでもインパクトで合わせる動きが出て、薄い当たりになってします」
ふたりだけでなく、アマチュアのほとんどはスイングにおける力の出し方が間違っていると吉田はいう。そのため、飛ばそうとするほどスムーズな動きが阻害され、余計に飛ばないのだ。
アナタの"マン振り"もニセ飛ばしになってないかチェックしよう!
[ニセ飛ばし タイプA]
パワーのわりに飛んでない…
⇒上半身の力では飛ばせない!
◎ニセポイント1
手の力でクラブを下ろしている
▲下半身が止まって上半身の力で切り返しているので、クラブが外から入る。カット軌道になりやすいのでヒッカケも出る
◎ニセポイント2
下半身が使えず右に体重が残る
▲下半身が使えておらず、体重移動がうまく行えないので、インパクトも右に体重が残ってしまってスムーズに振り抜けない
[ニセ飛ばし タイプB]
曲がらないけど飛距離が出ない…
⇒"当てる"動きが染みついている!
◎ニセポイント1
合わせにいって手元が浮いている
▲上体が左に流れたのを手先で合わせてボールに当てにいくので、手元が浮き上がりインパクトが薄く弱くなる
◎ニセポイント2
荷重が抜けて脚の力が使えない
▲リキんでカラダが左に突っ込み、インパクトで右足が浮いてしまう。下半身で蹴る力が地面に伝わらず、パワーが逃げてしまう
このような"ニセ飛ばし"スイングでは安定した飛距離は出せません。では、"飛ばせる力の出し方"とはどんなものなのか?次のページからご紹介いたします。
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