インパクトゾーンで右肩をボールに近づけない
いまは小さくまとまるスイングではなく、大きなスイングアークと回転力で振るのが貴理ちゃんのテーマ。そのなかでもバランスよく振ることだけは大事なポイントとして抑えていますが、これは多くのアマチュアにもお手本になります。重すぎるクラブを使うことは絶対にNG。長いクラブほど遠心力がかかると、クラブの重量以上の重みがかかります。この重さをうまくコントロールできないと、背骨が右に傾いてしまいますが、筋力のない貴理ちゃんは力ではなくインパクトゾーンで右肩をボールに近づけない、または左肩を遠ざけないバランス力で防いでいる。こうすると、カラダの開きやボールとの距離を変えずに、構えた位置にヘッドを戻して打てます。(鹿又)

▲インパクトゾーンで右肩をボールに近づけない
鬼塚貴理 おにつか・きり
14歳(竜南中学3年生)。昨季は予選会を突破し、日本女子オープンに出場。世界ジュニアゴルフ選手権などの国際大会にも参加し、国際ジュニアチャンピオンシップでは優勝を飾る。その実力を認められ今季もレギュラーツアー2試合に出場。
鹿又芳典 かのまた・よしのり
小誌でおなじみのクラブコーディネイター。小誌レッスン取材をきっかけに鬼塚のクラブフィッティングに携わる。同時にスイング面でのアドバイスもはじめ、鬼塚がツアーに出場する際の帯同キャディを務める。
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