"100切りの実力"は十分あるのに、コースだと叩いてしまう人がとても多い。100切り特集のパート2では、その原因を解明し、打ち方とマネジメントの両面から対策をレクチャーします。
構成=小山俊正/写真=相田克己/協力=チームセリザワ ゴルフアカデミー、大箱根CC
「切れそうで切れない!」悩めるアマチュアがチームセリザワゴルフアカデミーに特別入門!
アベレージゴルファー代表
(右)森川和彦さん
ゴルフ歴3年。平均スコア105。ラウンドは月に1回程度。毎週、練習場に通い、家でもパット練習を欠かさないという熱血ゴルファー。仲間から「80台が出そうなショット」といわれるが、コースに出るとなぜか叩いてしまうのが悩み。
マネジメント担当
(中)広瀬祥代 ひろせ・さちよ
1978年生まれ。OL時代にゴルフをはじめ、楽しさを知ってインストラクターの道へ。今回の企画ではおもにコースマネジメントを担当。「チームセリザワ ゴルフアカデミー」インストラクター。
レッスン担当
(左)高田順史 たかだ・じゅんじ
1973年生まれ。研修生時代に芹澤信雄プロと出会い、弟子入りして「セリザワメソッド」を学ぶ。2004年にティーチングプロのライセンスを取得。現在は大箱根CC内にある「チームセリザワ ゴルフアカデミー」のヘッドプロとして活躍中。
1年以上、90台が出ない!リアル100打ちゴルファー
森川さんのスコア歴
2014年の8月に100切りを達成。そこからつねに90台のゴルフができるかと思いきや、まったく100が切れなくなってしまった。直近の3ラウンドは途中までボギーペースで回りながらも、上がってみると100オーバー。ショットは確実に上達しているのに、なんで?
コースで叩く原因(1)
リキんで腕が突っぱる

▲リキむと関節が硬くなり、バックスイングでの「右ヒジのたたみ」ができなくなる。これがミスヒットの原因だ
関節のやわらかさを保てばいつものスイングができる
コースで叩くのは、無意識のうちにリキんでしまい腕が突っぱるからです。すると、バックスイングで右ヒジをたたむのが遅れたり、クラブの軌道がズレたりして、いつものスイングができなくなってしまいます。
このミスを防ぐには、まずクラブを持たずに腕を垂らして、左右に振ってみてください。これで肩や腕のムダな力が抜けて、関節がやわらかくなります。
構えるときには、右ヒジを右ワキ腹方向に軽く曲げましょう。こうするとリキみが簡単に抜けて、右ヒジのたたみもスムーズになります。
肩、腕、手首の関節をやわらかくする

▲前傾姿勢のまま腕を左右に振れば、ムダな力が抜けて上体の関節がやわらかくなる。リキみやすい人に効果抜群!
コースではカラダが右に傾く人が多い

▲アマチュアは「右向きアドレス」に注意が必要ですが、もうひとつチェックしてほしいのが「カラダの傾き」です。球を高く上げようとしたり、手を前(目標方向)に出しすぎると、カラダが右に傾いてしまうので気をつけましょう
対策
肩と腕の力を抜いて、右ヒジを軽く曲げる

▲右ヒジを右ワキ腹方向に軽く曲げると、リキみが取れて全体のバランスがよくなる
胸の高さで腕の仕事は終わり

▲左腕が地面と平行になったとき、右ヒジがたたまれてコックがほぼ完了しているのが理想形。ここから肩を回せば正しいトップになる
この記事が気に入ったら
SNSでシェアしましょう!