練習場ではアプローチショットがうまく打てているのに、コースに出るとダフリやトップを連発させてしまう…。「そう悩んでいる人は間違った打ち方を身につけてしまっている可能性大です!」と小川泰弘は断言する。アプローチが必ず上達する練習のポイントをレクチャーしてもらおう。
構成=三代崇/写真=相田克己/協力=昭和の森ゴルフ練習場(東京都)
レッスン=小川泰弘 おがわ・やすひろ
1972年生まれ、東京都出身。99年にプロ入り。所属先の昭和の森ゴルフアカデミーで幅広い年代層のアマチュアをレッスン。実戦的で分かりやすい指導法に定評があり、これまでにレッスンしたゴルファーは約2000人にのぼる。
約2000人のアマチュアを指導してきたティーチングプロが証言!
「8割のアマチュアが実はダフっています!」
練習マットはコースの芝と違ってミスの症状が表われにくい!
コースでは手前をダフるとミスの結果が明らかに出ますが、練習場のマットはソールが滑りやすくなっているケースが多く、ダフってもまずまずのショットが打てます。クラブヘッドがボールの下をくぐり抜けるように当たるため、打感やインパクトの音があまりよくないとはいえ、ボールが上がったという結果だけを見て、「これでいいんだな」と思い込んでしまうのです。
約8割のゴルファーはボールを上げようとするため、コックが早くほどけて手前をダフっています。バックスイングよりもフォロースルーが大きくなっていたら要注意です。少数派ですが、鋭角に打ち込みすぎてダフっている人も中にはいます。このタイプはコースではフェースの刃が芝に刺さり、ザックリが多発します。
コックが早くほどけて手前をダフる例

▲手前をダフる人はダウンスイングで手首のリリースが早く、すくい打ちの症状が見られる

▲フォロースルーでは右手首が手のひら側に折れて、クラブヘッドを高く持ち上げるような動きとなる
鋭角に打ち込みすぎてダフる例

▲体が左に流れて上から鋭角に打ち込む人は鈍い音がする。ボールが低い角度で左に飛び出すケースが多いが、これもダフリの一種
正確にインパクトしたショット
ダフっているショット

▲マットの場合、手前をダフってもソールが滑るため、ボールは上がってくれる
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