ドライバーのスライスが一向に止まらない。アイアンのダフリやトップがどうしても直らない。「それはスイングするたびに変わってしまう軌道によりインパクトの再現性が低くなっているからです」と植村啓太。そんな悩みを解消すべく"スイング改良"!そして2016年は、どんどんベストスコアを更新だ!
構成=三代崇/写真=前田俊二、相田克己/協力=千葉カントリー倶楽部野田コース、K's アイランドゴルフアカデミー
レッスン解説
植村啓太 うえむら・けいた
1977年5月27日生まれ、東京都出身。米国でスイング理論を学び、21歳でティーチングプロとしての活動を開始。男女ツアープロをはじめ、トップアマから一般アマまで幅広くレッスン活動を展開。07年から東京都渋谷区でK’s アイランドゴルフアカデミーを主宰。
スイングをもっとよくしたいが、どこから改良すればいい?「インパクトゾーンから着手すればスイングが劇的に変わりますよ!」と植村啓太はアドバイスする。
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インパクトゾーンの見直しがスイング改造の第一歩!
インパクトを「点」でなく「線」で考えることが大切
グッドショットを生み出すにはインパクトの正確性を高めることがもっとも重要です。しかし、インパクトを「点」と考えてしまうと余分な力が入ったり、クラブヘッドを減速したりとミスが発生しやすくなります。
インパクトを長い「線」とイメージしてみてください。その線がインパクトゾーンで、プロたちは別名「ビジネスゾーン」と呼んでいるほどです。このゾーン部分の再現性や反復性を高めることでショットの安定度が高まり、賞金が稼げるようになるというわけです。プロの中には個性的なスイングの人もいますが、インパクトゾーンの軌道はみな共通。ミスが多発する人はインパクトゾーンをもう一度見直してみてください。

▲インパクトをゾーンでとらえられればぶ厚い当たりで真っすぐ飛ばせる!

▲スイング軌道のうち、右腰くらいの高さから左腰くらいの高さまでがインパクトゾーンだ。

▲インパクトを点で考えると手でボールに合わせたり(右)、すくい打ちになったり(左)してしまう
プロとアマチュアでインパクトの再現性がこんなにちがう!

▲スイング解析器でプロとアマチュアのスイングを比較。「安定したショットを打つにはインパクトの再現性と反復性を高めること」が大切だと植村は言う。

▲米ツアープロのザック・ジョンソンのインパクト。左の写真の赤い線はアドレス時のシャフトの傾きを示しており、インパクトでクラブが構えた位置に正確に戻っている。右の写真のインパクトもバランス感がいいことがわかる。

▲アマチュアのインパクト。このようにアドレスとインパクトのクラブの位置が大きく変わるため、様々なミスショットが発生する。スマホの動画などを活用し、自分のスイングがどうなっているかを確認するといい。
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