▲インパクト直前のカタチを見ると、藤田と違って頭の位置は流れていない。これはクラブを前方へ振り出すために、上半身で踏んばっている証拠。ここから左腰のリードで一気にクラブを下から振り出し、リストを使わなくてもつかまった強いドローボールを打っているんだ。
背筋の強さでカラダを支えて振り抜く
谷口のスイングの特徴は、藤田と同じフックグリップのアドレスからドローを打つところです。インパクトの直前からフォローにかけて谷口は、頭の位置を上げながらクラブを振り抜きます。この動作によって下から振り上げるようにして打つので、手を大きく返さなくてもドローの球筋になるのです。
インパクト直前の写真を藤田と比べてみると、シャフトの立ち具合の違いがわかるでしょう。シャフトが立って下りてくるフェードの藤田、寝て下りてくるドローの谷口。ポイントはインパクトの頭の位置です。
谷口徹
●たにぐち・とおる──1968年2月10日生まれ、44歳。最後まで藤田と賞金王を争うも一歩およばず、2007年以来の栄冠とはいかなかった。12年は国内メジャーの日本プロ、ブリヂストンオープンで2勝を挙げ、1億円オーバーの賞金ランク2位。奈良県出身。フリー。
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