昨年、右眼眼底出血によって視力の80%を失った白浜育男。手術によって視力は回復したもののレギュラー時代に培ったフィーリングを失ってしまった。その白浜が試合に出られるまでになった、ひとつの進化を紹介する。
写真=圓岡紀夫/取材トーナメント=富士フイルムシニアチャンピオンシップ
シビアに攻めるより余裕をもつほうがベターだと気づいた
ねじるより思いきりぶつけるほうが球筋は安定する
視力を失って初めて、自分は「眼」で見てボールを打っていたことに気づきました。いろんな人に「眼で見て手で合わせているうちは、いつまでたってもいいショットは打てない」といっていましたが、レベルは違えど自分も眼に頼っていたのです。
それは、とくにショートゲームで表れてきました。スピンを利かせようとすると、ミスヒットしてしまうのです。これはもう、ツアーでは戦っていけないとがく然としました。そんなとき、ふと気づいたのがヘッド軌道。ボールへのコンタクトや振り幅、強弱、落としどころ、そのすべてに余裕が生まれたことで、寄るフィーリングが戻ったのです。
昔のアプローチ軌道
今のアプローチ軌道
▲かつてはヘッドを上から入れてスピンを利かせていた白浜。そのヘッド軌道をU字に変えただけで、アプローチすべてに余裕が生まれて感覚がよみがえった
ねじるより思いきりぶつけるほうが球筋は安定する
U字でクラブを振ると…
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