ふつうのバンカーでさえ苦手なのに、ライや条件が悪かったら出すだけでも精一杯。そんなケースでも寄せられるバンカーの克服法を紹介する。
構成=長沢潤/写真=高橋淳司/協力=JGMセベバレステロスゴルフクラブ
宮下芳雄 みやした・よしお
JGMオンコレチーフインストラクター。JPGAトーナメントプレーヤー。コースを使ったレッスンで楽しく早くうまくする。JGMセベバレステロスGC所属。
41歳。164cm、56kg。ゴルフ歴20年。バンカーから出すことはできるが、なかなか砂イチがとれないのが悩み。
苦手
出すだけでなく寄せたいのにままならず
バンカーの中でもいろいろな状況がありますが、対処法といえば目玉のときにフェースを閉じて刃を球の手前に差し込むくらいで、そのほかの状況では砂の抵抗に負けないように思い切って振るしかレパートリーがありません。予想外に砂の抵抗が大きかったりなかったりで、距離が合わず「もっと寄せたかった」と思うことが多いですね。
本橋さんのスイング
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▲距離を出そうと力が入ったことが影響し、砂を予想以上に厚くとってしまい距離を出せなかった
本橋さんの苦手な理由
バンカー内のライの違いに対応できていない
バンカーに苦手意識があると余裕がなくなり、事前に必要な状況の情報収集が不足しがちです。しかしそれでは、的確な対処法を選べません。たとえば下の写真のように同じバンカーの中でも日なたと日陰では砂の状態が違います。
ライの違いを見極めることが大切で、それに応じてヘッドを深く入れるのか浅く入れるのか、などの対処を考えるようにしましょう。
ただ、深く入れる場合でも浅く入れる場合でも結果を良くするカギのひとつは、
ヘッドが砂に入る位置を安定させること。それを身につける練習法は後ほど紹介します。
今回は4つの対処法を紹介しますが、そこから先はぜひ練習場で自由な発想でさまざまな打ち方を試してください。そして自分なりの対処法を見つけていただければと思います。(宮下)
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▲同じバンカー内でも砂の状態はマチマチ。確実に寄せるにはライを見極めて対処する
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