ピンはもう目前。うまく運んで寄せたい!と思ったはずがなぜか凡ミス…。そんな不本意なミスの克服法を伝授します!
構成=長沢潤/写真=田中宏幸/協力=サザンヤードカントリークラブ
安藤豪 あんどう・ごう
1983年生まれ。32歳。2013年JGAティーチングプロ資格を取得。水戸市のトータルゴルフサポート(www.tgs-mito.net/)所属。サザンヤードCCでもレッスン中。茨城県出身。
43歳。ゴルフ歴3年、170cm、60kg。月2回のラウンドでスコアは90台に。アプローチに苦手意識はないが…。
檜山さんのスイング

▲フェースを開いたまま打ったので、球が浮き上がりすぎて意図した距離が出ずショートした
苦手なシチュエーション
絶好のライからピンまでなんの障害もない
苦手な理由はコレ!
ソールをすべらす方法がわかっていない

▲フェースを開けばソールがすべる。これを利用して打つのが、ミスを防ぐコツだが…
フェースを開いてバンスを利かせるだけではダメ
花道からのアプローチでも「フェースを少し開くとソールがよく滑り、ダフリが防げる」というのは正しい。でも、フェースを開いたまま振ると、インパクトでロフトが寝るため打ち出しが上がってしまいます。
これが思うように距離が出ない原因。バンスは必ず使ってほしいですが、使い方を間違えると距離感が合わなくなってしまいます。そこで、各シチュエーション別にバンスを効果的に使って寄せる方法をレッスンしていきましょう。

▲バンスが大きいと刃よりもソールが先に地面に触り、ソールが滑ってダフりを防ぐ

▲ハンドファーストにしたりフェースをローテーションさせてもバンスを利かせることができる

▲シャフトをうしろに倒して(ハンドレート)インパクトするとバンスが利きすぎて余計むずかしくなる
▼
苦手克服方法
最下点はボールの左。先の芝に触れる
手先だけでなくカラダを回して振り幅をつくる
距離が短いと手先だけでクラブを扱おうとしがちです。そうするとヘッドが高い位置に上がって鋭角に下りるので、ボールの手前に入ると刃が先に入って、大ダフリになってしまいます。
カラダを使い、肩を回してクラブを上げればヘッドは低い位置から入っていきますが、これがバンスを効果的に使う打ち方。左手をアドレスの位置より低く押し込むようなバックスイングをイメージするといいでしょう。
そのうえでボールの先(目標側)を軌道の最下点にし、必ずその部分の芝に触れることが大切。そのためには、ボールではなく、最下点の位置を見て振ることがポイントになります。

▲地面より先にボールに当てるのが理想だが、浅い角度でヘッドを入れれば先に地面に触れてもバンスが利く

▲手を使ってクラブを上げると、グリップが上がる。ヘッドはインパクトに向かって鋭角な軌道で下りてしまう

▲左手でグリップエンドを右下に押し込むように始動すると肩が必要なだけ回って、ヘッドの入射角は小さくなる
この記事が気に入ったら
SNSでシェアしましょう!