地面の上から打つクラブのなかでもっとも長いフェアウェイウッド。打ちこなすためのテクニックをレッスンします!
構成=長沢潤/写真=小林司/協力=カレドニアン・ゴルフクラブ
南本修 みなみもと・おさむ
1972年生まれ。D・レッドベターに学び、54ゴルフアカデミー(虎ノ門)、シーサイドゴルフ木更津で最先端の指導法をとり入れたレッスンを行っている。
177cm、81kg。ゴルフ歴30年のベテラン。ラウンドは年間100回を目標。ドライバーは220ヤード、FWは3W、5W、7Wをバッグに入れている。
富塚さんのスイング

▲ややカット軌道でインパクトしているため、ボールの力が弱く飛距離が十分に出ない
苦手なシチュエーション
残り210ヤード。当たれば届く距離だが…
苦手な理由はコレ!
腰を早く回してしまいフトコロがなくなる

▲腰を早く回してヘッドスピードを上げようとしても、クラブが遅れると飛距離は出ない
インからクラブを入れないとFWなりの飛距離が出せない
フェアウェイウッド(FW)は、長いクラブなので、軌道はアウトサイド・インのカットになりやすい。カット軌道は、フェースも開きやすいので、強くインパクトしても飛距離が出ません。
ボールを上げようとして、アッパーに振るとダフる。それを直そうとしてヘッドを上から入れると、カット軌道の度合いが強くなってしまいます。
飛距離を出したいがためにカラダの回転を早めてヘッドスピードを上げようとすると、手を下ろすフトコロ(空間)がなくってしまうので、カットに下ろさざるを得なくなる。
このようにFWは、ミスが出てしまう負の連鎖が起こりやすいクラブなのです。

▲早いタイミングで腰を一気に回すと、インから振り下ろすための空間がなくなり、クラブは上から下りるしかない

▲ヒッカケやスライスのほか、手がカラダから離れるとプッシュアウトも出る
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苦手克服方法
腰の回転を遅らせて、ヘッドをインから下ろす
腰を右に向けたまま打つイメージ
インサイドからヘッドを下ろすには、あらかじめ空間をつくっておくことが大切です。ダウンスイングでは、まず左足に体重を乗せますが上半身はまだ右サイドに残り、胸も腰も右を向いているカタチを意識してみましょう。腰はすぐには回しません。腰を右に向けたまま、腕とクラブを振るイメージでもいいくらいです。
上半身を残したまま体重移動をすると、手は左の写真のように下りてきます。このカタチができてから回転し「クラブを振る」と考えてください。また、加齢でカラダが硬くなってあまり捻転できなくなってくると、フトコロが狭くなります。そういう場合はクローズドスタンスで構えることでフトコロを広げるのもひとつの手です。

▲切り返しで左足に体重を乗せると腕が下りてくる(1)。腰を回し始めるのはそのあとになる(2)
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